ゆかし あたらし

いろいろ書きます。穂乃果ちゃんが好きです。

アイドルオタクの人生観とその遷移について。

1.はじめに

5月もおわりに近付きましたがみなさんいかがおすごしですか?

僕は僕とて毎日幸せに過ごせています。ありがとうございます。南無阿弥陀仏

下の画像はただのサルです*1。写真がないのは味気ないので載せました。

猿(むしゃ)

それはそうと今回は最近考えてるオタク思想についてダラダラと書いていきたいと思います。本当はオタクと呑んだ時に話そうと思ってたネタなんですがオタクと呑むのがまだまだ先になりそうなのでここに書いちゃう事にします。

まず前提として次の記事を読んでおいてください。まあ読んでおかなくても分かるようには書きますがこの記事はこれをベースにして書かれていますので読んだ方が分かりやすいというかもっと楽しめると思います。

kramija.hatenablog.com

 そしてここで触れられてる分類とこれから先話していく分類の対応関係は下記の通りです。

  • 1のオタク→第一状態
  • 2aのオタク→第二状態
  • 2bのオタク→第三状態

 また話を簡単にするためにここではアイドルオタクというか僕が体験した事をベースに女性アイドルを対象とする男性アイドルオタクについて書かれています。もしかしたらアイドルオタク全体に広げるのは難しいかもしれませんし、また反対にアイドルオタクの外にも広げられるかもしれません。そこについてはまあ追々とやっていきます。気が向いたら、ね?

 

2.アイドルオタクの過程

 まずさっきの読み替えた分類を一つずつ軽く触れていきましょう。元の記事では物語という概念とその拗れの原因を使ってオタクの分類をしていますが、ここではそれをベースにちょっと違う概念を使ってみましょう。先の記事で使われた物語という概念は一種の認知モデルをベースにそこに合致する場合を物語と読んでいます。ここではその認知モデルの一つとして強い自己像という概念を使います。そしてその反対*2の認知モデルとして弱い自己像という概念を用います。強い自己像というのは簡単に言っちゃえばつよい全能感に取り憑かれた状態です。詳しくは後から説明していきます。そして、これらの認知モデルは遷移していくものとして扱い、その段階を第一状態・第二状態・第三状態と扱います。またこの遷移の可逆性についてはまた今度気が向いた時に考えたいと思います。いまはなんとなくない気もしますがある気もします。たぶんないです。わからないけど、ね。

3.第一段階のアイドルオタク

 世間一般が想像する普通のアイドルオタクです。簡単に言っちゃえばアイドルと疑似恋愛してるタイプです。もしかすると最近話題の娘を応援する感じでアイドルを追っかけてるオタクもここに入るかも知れませんがそういうオタクは知り合いにあんまりいないのでよく分からないです。なのでここでは置いておきます。

 まず、ここでのアイドルオタクは強い自己像を持っているままです。つまり自分には何でもできると信じています。そういう人がアイドルの「輝き」や「美しさ」に触れた瞬間に思う事はなんでしょう。そうです、それを手に入れたいという事です。だからこそ疑似恋愛という偽物の形ではあれど恋愛関係によってそれを手に入れようとするのです。そして、だからこそ「誰かの物になる」恋愛という行為はアイドルにとってNGだったのです。

 しかし、考えて見てみればこれはおかしな事です。例え仮にアイドルと本当に恋愛関係になったところでそのアイドルの「輝き」や「美しさ」は自分の物になるのでしょうか?いや、自分の物にしてもいいのでしょうか?なるわけないし、いいわけありませんよね。それら全部アイドル本人の物であり、例え恋人であったとしても自分の物にする権利は持っていないのです。*3

 不幸か幸いか日本ではそのようなリベラルな思想はあんまり広がっていないので、恋愛関係についてのこのような「幻想」を持ち続けることができます。そして実際に少なからずのオタクがこのような幻想を持っていると思われます。ではこの状態から抜け出すために必要なのはなんでしょう。弱い自己像への遷移でしょうか?いや、それはまだ早いんですよね。ここで必要なのは単純な現実の認識なのです。それについてこれから次の章で話していきます。

 

4.第二段階のアイドルオタク

 第二段階のオタクになるために単純な現実の認識と言いましたが、もっと具体的に言うと現実への絶望です。現実というのは自分の思い通りに決してならない。自分は何も欲しい物を手に入れる事ができない。そういう絶望こそがオタクを第二段階へと遷移させるのです。そして、その絶望のもっとも象徴的な物が「オタクはアイドルになりたいけど、オタクはアイドルになれない」ということです。最初に絶望はおそらく違う原因でしょう。もっと現実的な事だと思います。学業や仕事がうまくいかないとか、大きな病気や借金を抱えたとか、被災したとかまあ挙げだしたらキリがないでしょう。これらの絶望に駆られたオタクはアイドルをみるとこう思うのです。「あああんな風になりたい。」と、しかし男のオタクは女性アイドルになれません*4。ついでにオタクはキモいので更に無理です。

 ここで大切なのは第二段階のオタクは未だに強い自己像を持ち続けてることです。つまり、第二段階のオタクにとって自分は本来は何でもできるはずなのに今はできない、そう思っているのです。だからこそ第二段階のオタクにとって「今」というのは深い絶望、それでしかないのです。

 ところで、第二段階のオタクはどのようにアイドルに関わるのでしょう?それはある意味、傷口に自分で塩を塗っていくような関わり方です。具体的に言いましょう。想像してみてください。あなたが人生毎日辛くてどうしようもない時に、毎日幸せでキラキラしてる人を見たらどう思うでしょうか?あんまりいい気はしないどころか普通に辛いですよね?これが第二段階のオタクの毎日なのです。それならアイドルオタクを辞めればいいとおもうかもしれませんがそうも行きません。第二段階のオタクにとってはアイドルの幸せをシミュレーションする事しか生きる意味がないのです。例えそれで自分を傷つけながらでも。

 そして、第二段階のオタクのアイドルとの関わり方には大きな特徴があります。それは無関係を指向することです。通常のアイドルオタクはみなさんご存じの通り接近を好み認知を求めます。しかし、第二段階のオタクはその逆で接近を避け認知を拒むのです。それは自分のようなどうしようもない人間をアイドルの意識の上に登られるなんてとんでもない、そういう思いからきています。だからこそ「行き着いた」第二段階のオタクが目指すのは「承認マシーン」です。ただひたすら承認をアイドルに送るだけの機械。それこそが究極の第二段階のオタクの姿なのです。しかし、よく考えて見てください。承認というのは「人間」から送られるからこそ意味があるのです。機械的に送られてきた承認にはなんの意味がないのです。第二段階のオタクはそこに気付かずただひたすら自分をすり減らしながら「非登場」を極力貫きアイドルを応援するのです。

 では、そこから抜け出すには何が必要でしょう?それは今度こそ弱い自己像への遷移なのです。弱い自己像への遷移とは具体的にどういう事なのか、それは次の章で見ていきましょう。

 

5.第三段階のアイドルオタク

  第三段階のアイドルオタクになるために必要なのは弱い自己像への遷移とさっきから何度も言っていますが、具体的にはどういうことでしょうか。それは簡単に言っちゃえば自分の無力さを心の底から認める事です。自分にはどう頑張ってもできない事がいくらでもあってそれはしょうがないと「諦める」ことこそ弱い自己像への遷移へ大切なのです。

 諦めるというとあんまりよくない印象がある人がいるかもしれません、第一段階から第二段階への遷移がネガティブな物であったように、第三段階も第二段階より更にネガティブな物になるのではないかと思われるかもしれません。しかし、それは間違いです。第三段階のアイドルオタクは毎日がとてもとても幸せなのです。では具体的に第三段階のアイドルオタクが具体的にどのように弱い自己像への遷移を果たしていくか、それを見ていきましょう。

 まずアイドルオタクにはさっきも紹介した通り、象徴的な絶望があります。それは「アイドルオタクはアイドルになりたいけど、アイドルオタクはアイドルになれない」というものです。それをどう正当な方法*5で乗り越えるか?それこそが第三段階のオタクへの遷移に必要なのです。一番代表的な方法は承認の正当な「配当」を自覚する方法です。株式会社が株式を通じて出資金を株主から受け取り、それを配当という形で配当金として株主に返す。アイドルにも同じ事が言えます。つまり、アイドルにオタクは「承認」という形で「出資金」をおくり、アイドルはオタクに「承認」という形で「配当金」を送るのです。後者の承認は無視されがちですが非常に大切です。具体的に言うとアイドルからオタクへの感謝の気持ちがこれに当たります。第二段階のオタクは自分はただ応援してるだけと謙遜してしまいますが、実際問題としてアイドルはオタクの承認がないとアイドルたりえないのです。だからこそアイドルにとってオタクはただ応援してくれるだけでも非常に大切ですし、アイドルはオタクに感謝するのです。これを自覚することこそがアイドルオタクを象徴的な絶望から救い出す大きな鍵になるのです。

 ただ「応援」するだけでアイドルへの承認の一部を「配当」として受け取ることができる。これはどれだけ幸せな事か、オタクは実感するのです。そしてこんなダメダメな自分でもこうやって誰かの力になれるという事を実感して、本当の意味で自分の弱さを無力さを受け入れて、それでも前を向こうとすることができるのです。ないものはしょうがない。できることだけをやっていこうっと。

 ここまで来るとアイドルとの関わり方だけでは目に見える世界が全部変わってきます。何気ない日常に涙したり、すれ違った大学生が恋バナしてるのにときめいたり、今まで何気なくやり過ごしてきたキラキラがどんどんどんどん頭に入っていきどんどんどんどん幸せになっていきます。これこそがまさに第三段階のオタクなのです。

 そしてアイドルとの関わり方も変わってきます。今までは接近を避けていましたが第三段階のオタクになるともう違います。第三段階のオタクは積極的に接近に行きます。そして積極的にアイドルに承認を送りアイドルから承認を受け取るのです。これこそが理想的なアイドルオタクの姿じゃないでしょうか。

 アイドルはいつも言っています。精一杯生きろと。ここにきてやっとアイドルオタクはそれにやっと気付いてそれを受け取る事ができるようになるのです。

 

6.さいごに

 僕の書く記事の多くがそうなのですが最後の方は感情的になって分けわかめになります。この記事ももうちょっと冷静になったら修正等々していくと思います。まあ、気が向いたらね。アイドルオタクというかただ自分語りをしてるだけなきますが、少しでも普遍性はあると僕は思います*6。是非オタクのみなさんはこれを読んで何か思うところがあったらお気軽に教えてください。お願いします。

*1:上野動物園にいます

*2:つまり非物語的

*3:ここら辺はフェミニズムでいうところの「女性の身体からの疎外化」になります。身体だけじゃなくて精神的な事にもある程度これは言えるでしょう。

*4:プリパラのレオナみたいに男でもカワイイアイドルになれるかもしれないしそうなるべきだという意見がある方もいるかもしれません。しかしそれを言い出したら議論が面倒くさくなるのでここではそれは置いておきます。

*5:たとえば「恋愛」による搾取などの不当な手段ではなく

*6:本当に?

ラブライブ!サンシャイン!!はなぜつよいのか (μ'sとAqoursの比較によせて)

blog.goo.ne.jp

 

最初に

 まず先に断っておきたいのは僕はそれなりに二次ドルを見てきました。アニメですとプリパラ・アイカツ・プリリズ(AD/DMF)・アイスタ・アイパラ・WUG・アニデレ・ラブライブ無印を全話見てきましたし、曲でいうと更にナナシス・リステ・エビスト・アイコネ・ワルキューレ・ミリオンはよく聴いてますし、ライブはアイマス(ミリ/デレ)・リステ・アイカツ(アイスタ)・WUG・ナナシスAqoursを生で見てきています*1。その上で僕は一番好きな二次ドルを聞かれたらAqoursと答えます。

 今回は最初にあげた記事を受けてAqoursはなぜ強いのか。Aqoursが何をしようとしているのかという事について書いていきたいと思います。

 

Aqoursのアニメと構造について

 件の記事にはアニメについての言及がなぜかありません*2。細かくアニメの事を言い出すと1話ごとに数千文字の記事ができるのでここでは大雑把にAqoursのアニメのつよさについて考えていきたいと思います。

 まず、Aqoursのアニメのテーマはなんでしょう。まあ一言で言うと「輝き」でしょう。しかしそれでは具体性が乏しいのでもっと具体的に考えてみましょう。僕は地方だからできないを「地方だからできる」に変える話だと思っています。

 ラブライブというのは元から聖地というか舞台になってる土地をすごく大切にしてきたアニメです。それは次の記事を見て頂ければよく分かると思います。一つは手前味噌で恐縮ですが。

 

d.hatena.ne.jp

sasakirione.hatenablog.com

 だからこそ今回も同じように舞台を大切にしたお話が出てくると期待していましたが想像以上でした。

 いま巷では地方創生や地方再生って言葉が各地で言われています。しかし未だに多くの地方は「寂れた」ままで暮らす人々も行政もどこか諦めています。だからこら地方だからできないを地方だからできるに変えるラブライブ!サンシャイン!!は本当につよいんです。

 全国津々浦々どこにでもある普通の田舎町、それでもそこは誰かが育ってきた景色だしだからこそ消しちゃいけない景色なんです。それを分かりやすくちゃんと言い切ったのがラブライブ!サンシャイン!!なんです。

 君のこころは輝いてるかい?に「本当に望む事なら叶うんだと証明してみるんだ」という歌詞があります。この物語はそういう日本中に蔓延る閉塞感を本当に望むなら吹き飛ばせるんだと証明するための物語なんです。さっきの記事のコメントに露骨な聖地推しに疑問を呈するようなコメントがありますが、それはナンセンスです。*3ラブライブ!サンシャイン!!Aqoursが目指すところはまず内浦でそれを証明することなんじゃないんでしょうか。

 

Aqoursのライブについて

 まず先に断っていますが僕はそれなりに二次ドルのライブを見てきましたがその中でもAqoursは一つ飛び抜けていました。もちろん僕がずっとラブライブのライブに行きたかったのにチケットが手に入らず行けなかったっていうのもあるでしょうが客観的に見てもあれは素晴らしいライブでした。

 何が素晴らしかったかというと確かな意志が感じられた事でした。これはアイマスのライブとかがそうなんですがただ曲やるだけのライブが普通の二次ドルのライブなんです。あくまで曲の盛り上がりでライブを作り上げていく、そんなライブが普通なんです。だからこそそういうライブはセトリだけで評価する事ができます。しかしAqoursは違います。緻密にくみ上げた一本のラインを観客に叩きつけるようなライブなんです。もちろんライブに参加することを重視する人からは物足りなく感じるかもしれませんがだからこそ圧倒されて何も言えなくなるんです。ちなみに他にこのようなライブをするコンテンツはナナシスがあります。

 ここからは件の記事の批判になりますがまずアニメを再現するライブというのはデレマスでもやってますしアニメがそれなりに流行った二次ドルだと普通にやることだと僕は感じています。また僕はμ'sのライブは生で見たことがなく一回5thをBDで見ただけですがμ'sのライブはただ曲やるだけのライブに感じられました。確かにそれもいいんでしょうがやっぱり僕はAqoursナナシスがやってる方が好きです。参加するだけのライブに行きたいならmixや家虎しても白い目で見られないところに行きます。僕はね。

 

Aqoursの楽曲について

 楽曲についての批判は一理あるように感じます。確かにAqoursはブチ上がれる曲は少ないですし、どちらかというとブチ上がれる曲が好きな僕はちょっと不満を感じているのも事実です。しかし、だからAqoursの曲が弱いとは全く感じません。Aqoursの楽曲はラブライブの楽曲でありながらμ'sの楽曲ではないいいさじ加減を感じますし、今までのラブライブでは挑戦してこなかった新しいジャンルにもがんがん挑戦していまし、確かにブチ上がれる曲は少ないですが未熟DREAMERみたいにエモに振った曲は他の二次ドルコンテンツに全く劣っていないと思います。件の記事ではテーマがわかりにくいと言われていますがテーマはさっきも述べた通りきちんと明確にありますしそれが楽曲全体にちゃんと反映されています。そういう事がちゃんと分かっていればAqoursのやろうとしてる事が無謀じゃないとはとてもじゃないけど言えないでしょう。

そして具体的な楽曲比較になった時に出てくる楽曲が恣意的すぎます。SEVENTH HAVENとepisode Soloなら分かりますけどSEVENTH HAVENとDaydream Warriorじゃ確かにどちらもEDMではありますが全く違うジャンルというか雰囲気じゃないですか。スリリング・ワンウェイだってQoPと比べるのはいくら何でも雰囲気が違いすぎませんか。トリコリコの批判だってナナシスから持ってくるならSiSHを持ってくるべきです。こういう雑な比較をしていると主観だけと思われても仕方ないんじゃないんでしょうか。

 

最後に

 この人はラブライブ!サンシャイン!!が現状売るためだけの企画としか思えないと言っていますがそれはどう考えても間違いだと僕は考えています*4。そりゃμ'sと同じくドームに立つ事が目的だと思っているならいまのAqoursのやってる事がμ'sの遺産を食い潰すような行為に見られるかもしれませんが、さっきも説明した通りラブライブ!サンシャイン!!がやろうとしてることはそれよりももっと大きな事なんです。ラブライブ!サンシャイン!!がどれだけ内浦にいや大都市から周縁化された地方に向き合ってきたか。そしてそれをどう変えようとしているのか。それをちゃんと感じてください。僕からはそれだけです。

 

 

(111)ぼくらは地方で幸せを見つける (ソトコト流ローカル再生論)

(111)ぼくらは地方で幸せを見つける (ソトコト流ローカル再生論)

 

 ラブライブ!サンシャイン!!の個人的副読本です。良かったら本屋で立ち読みするだけでいいんで手に取ってください。

*1:あんまりこういうマウント取りはしたくないんですが件の記事にAqours信者はAqours以外のコンテンツを知らないって書いてあったので念のため

*2:おそらく見てないのでしょう

*3:実際に僕の知り合いにいる聖地巡礼オタクはラブライブ!サンシャイン!!について内浦の魅力を全く伝えられてないと批判していますし僕もその通りだと思います。ただラブライブ!サンシャイン!!は内浦の物語というより普通の田舎町の物語だからそれでいいんです

*4:営利企業がやってる事ですから金儲けが最重要なのはまあ置いておくとして

現役理系大学生が「理系のデート」に思う事

 

 ちょっと前にTwitterで割と流れていたこの画像。パッと見叩いてる人がいなかったので自分が思うことについていろいろ書いていきます。

 

 まず、この漫画は理系の基本的な常識が抜けています。それが分かるのは3枚目の右上のコマです。男の方の人がアナログ時計を見ながら小数点第2桁まで数字を読み取っています。これは明らかにおかしいです。まず時間にかかわらず長さでも重さでも何でもそうですが目盛りを読むときは最小目盛りの1/10まで読むのが常識です。つまり普通のアナログ時計の場合は秒針の秒単位の目盛りが最小なので1/10秒しか読み取れないわけです。しかし、この人は1/100秒単位まで推測で読み込んでるのです。おかしくないですか?まずそんなに正確な値が読めるんですか?

理系というのは何でも厳密と思われがちですが実際はちょっと違います。確かに数学とかは別かもしれませんが一般的な自然科学では曖昧な物を扱うって事は多々ありますし、それをきちんと扱うための方法があります。これはそれらを全て無視しています。まずこの時の時間を10時00分00秒360ミリ秒とこの人は測定してますが、それが10時00分00秒360ミリ秒000マイクロ秒000ナノ秒001ピコ秒じゃないという保証はできるのでしょうか?またいくら電波時計で1日1回か2回しっかり電波を受信できてても、一般的なクオーツ水晶時計に誤差が1ヶ月辺り15秒から30秒辺りの誤差があるため1日辺り最悪1秒、電波を受信するのが1日2回でこの時が受信直前だとした場合には0.5秒近く誤差がある可能性があります。

このような環境で本当に0.36秒などという値は大きな意味を持つのでしょうか?

もしこの時の計測を正しい方法でおこなったらどうなるのでしょうか。まず先ほど言った通り1/10まで読むのでこの場合の計測値は0.4秒になります。また最悪の場合で±0.5秒ズレてる場合が考えられます。また1/10目盛りでもなかなか読むのは大変なのでこれも±0.25秒ぐらいずれてる可能性を考慮しましょう。それを考慮した場合の正しい計測値は10時00分0.4秒±0.6秒となり、待ち合わせ時間に指定された10時ちょうどはこの範囲の中に入るのです。つまり男の人が本当に女の人が時間に遅れたのか判断するのは不可能なのです。*1

 

 理系警察のような事をしましたが別に僕でも普通のキャラクターがこんな事言ってたらわざわざこんないちゃもんはつけないでしょう。問題はこの漫画が理系というのを大々的にだしながらこんな事を書いてることです。

通常の場合は細かい事に口うるさいというのはネガティブ要素として扱われます。ネガティブなステレオタイプを誤った知識を元に振りまくのは果たしていかがな物でしょうか?

僕は理系単科大学に通ってますけど、同じ大学の友達も大学の教員たちもここまで時間にうるさく言う人たちは見た事ありませんしこれは体感ですがみなさん意外と時間にルーズだったりします。

フィクションにムキになるなと言えばその通りかもしれませんが、ゲラゲラ笑うために誤ったネガティブなステレオタイプを強化するような表現をおこなう事は決して許される事ではないと僕は考えています。

まあそんな感じです。おわりです。

 

*1:不確かさの計算がガバガバなのでもし間違ってたらご指摘ください

芹澤優さんについての妄想とアイドルについて

 ここから先の内容について一つ断っておくことがあります。アイドルがステージ上で見せる姿はその人がパブリックに見せたい姿です。だからファンに求められるのは「本当の性格」探しや勝手なイメージ作りではなくその姿をそのまま受け取ることなのです。なので今からおこなう事は決して正しい事ではありません。実在する人物のパーソナリティに関わる事なんて軽々しく扱っていいわけがないのです。でも僕は書きます。今から書く事は僕が知ってる数少ない彼女の情報から妄想した内容です。それを前提にして読んでくださると幸いです*1

 

 芹澤優さんは自他ともに認めるナルシスト声優です。では彼女はなぜナルシストになったのでしょう。それは次のページで触れられています。

natalie.mu

 まあ悪く言えば親が過保護すぎたせいで幼少期特有の全能感が抜けなかったんでしょう。だからこそ彼女は自分の中に可愛くて何でもできる芸能人の自分というキャラクターを実際に芸能人になる前に作り出してその通り実行してしまったのです。しかし中高生になってまでそんな事してたらロクでもないことになることは目に見えてます。実際に彼女は中高で孤立していたそうです。でも彼女はつよいんです、彼女はそんな外圧に負けずにそのキャラクターを演じるためにそして本当に芸能人になるために涙ぐましい努力ができる人間なのです。だからこそ彼女は実際に芸能人になって更にi☆Ris一番の出世頭になったのです。普通の人間だったら絶対にどこかでくじけていたでしょう。

 繰り返しますが彼女は努力家です。だから表向きは顔やスタイルなどの先天的な物に頼ったある意味天才キャラのような物*2を演じながら裏ではそれをただの夢で終わらせないために必死に努力をしているのです。しかし彼女も万能ではありません。だからブログやTwitterなどでついいろいろ悩みながらうじうじしてるところを見せてしまう。だからファンからはメンヘラやら面倒くさいやら言われてしまう事がある。しかしそれでも否定されることは決してないのです。そのような事を感じさせる事がこないだのわぐりすでもありました。芹澤優さんがキツいナルシスト発言をした時の事です。それにファンが肯定的な反応*3をした時に司会の鷲崎健さんが「(ファンが)そうやって甘やかすから化け物が生まれるんだよ。」とツッコミを入れていました。

 しかしこれはこれはファンがこうやって甘やかすから彼女はなりたいいたい化け物の姿のままでいられるということではないのでしょうか。これはどれだけすばらしいことなのでしょう。ナルシストも情緒不安定も今の世間一般では矯正されるべきパーソナリティとして扱われますが"ここ"では違います。全て個性として尊重されるのです。人間の心に表と裏なんかありません。全部が表で全てがここでは肯定されるのです。繰り返しますがなんと素晴らしい事なのでしょう。ナルシストな「スーパーマン」な姿、それを必死に演じようとする姿、しかしそうじゃない弱い自分を表に出しちゃう姿、それでも必死に必死に努力する姿、ステージ上で心底楽しそうに「スーパーマン」を演じる姿、そして何よりその正当な対価であるところの承認を受け取ってとても幸せそうにしてる姿、全てが尊く美しいんです。彼女は先ほどの記事で次のような事を言っています。

私を好きでいてくれる人のために私も私を好きでいようと思ってるから、好きでいてくれる人が増えれば増えるだけ、自分のことを好きになれるし、芹澤優という人間の世界が広がる気もしますし。 

  まさにこれぞアイドルの本質ではないのでしょうか。ああアイドルはなんと素晴らしいのでしょう。全ての努力に、全ての「アイドル」に幸あれ。

 

 

この記事はわぐりすを見に行った日にオタクからのレスポンスにちょっと照れてる芹澤優さんを見て考えたいろいろを日記帳に殴り書きしたのを起こした物です。文体をちょっと変えて一部を加筆修正していますが概ね内容は同じだと思います。1ヶ月ぶりぐらいに日記帳ひらいたらちょうど目に入って読んでみたら悪くなかったのでそのまま書き起こすことにしました。わぐりすのステージ見てたら一瞬で、芹澤優さんいっぱちゅきになっちゃいましたね。

 

 一番キュートなぷりぃ 一番サイコーなぷりぃ

いつでもハッピー ぷりまいてみせる

新しいアイドルみせる

 

ぷ♥ぷ♥ぷ♥ プリプリぷり(ぷぷぷ) 夢を磨くぷり(ぷ!り!ぱ!)

しせん私だけにちょうだい ココにぷりぷり(ぴゅんっ!)

ぷ♥ぷ♥ぷ♥ あっぷあっぷり(あぷぷ) 溺れるほどぷり(てんしょんあっぷ!)

とれたて(ぷ!) ぷりっとなハ~ト

 

グレードアッぷりっ!

ー『ぷりっとぱ~ふぇくと』 南みれぃ(CV.芹澤優)

 

*1:あとついでにこれを書いてる僕にもそういう戒めをね

*2:彼女はスーパーマンと呼んでいました

*3:当たり前ですがライブ中のオタクは肯定的な反応しかしません。オタクにはそれと金を落とす事しか存在価値がないからです。

Kindle Unlimitedの私的おすすめ本

 定額で電子書籍が読み放題になるKindle Unlimited。一時期大量の削除にあって一気にオワコン化しましたが今はぼちぼち戻ってきて悪くない感じになってます。しかし、Kindle Unlimitedは最高に本が探しにくい。新着順で探すしかないんです。というわけで今回は自分がKindle Unlimitedで見つけたいい感じの本を紹介していきたいと思います。漫画とかは既に何人も紹介してる人がいるのでノンフィクション中心で。ぼちぼち追加していきます。

 

震災復興の経済学

 復興予算は本当に適当だったのか?原発事故は本当に防げなかったのか?という疑問に丁寧に答えられています。原発事故が最悪の結末になった原因が適切なマニュアルが選択できなかったからという指摘はいろいろと学ぶ物があると思います。

 

羽田 VS 成田

羽田 vs. 成田 (マイナビ新書)

羽田 vs. 成田 (マイナビ新書)

 

 羽田再国際化の経緯とこれから取るべき日本の空港政策について書かれています。一般政策でもグランドストラテジーをきちんと作ることの重要性をひしひしと感じました。

 

承認欲求

承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?

承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?

 

 タイトルの通りです。アイドルのオタクはどうぞ。

 

承認をめぐる病

承認をめぐる病

承認をめぐる病

 

 

なぜ桜内梨子さんは百合厨である必要があるのか?

先週の3月10日午後2時半頃、皇居の端で僕は途方に暮れてました。

その日はミリオン武道館初日だったのですが何を思ったのか連番者が開場(5時)に間に合わないのにかかわらずその時間には既に現地についてしまっていたのです。あと2時間以上暇なわけです。いいのかわるいのか物販のCDはほとんど列もなくすぐ買えてしまいました。困りました。

仕方がないのでラブライブ!サンシャイン!!の事を考え始めました。なんでアイマスのライブに来てラブライブ!サンシャイン!!の事を考えてるんだよって感じですが初日という事もあり舐めてかかってました。あと単純にラブライバーだからです。

武道館の前でアイマスPが四方八方で名刺交換してるのに震えながら、そして地味に寒い外気に震えながらラブライブ!サンシャイン!!についていろいろ考えてた時に思いついたのが桜内梨子さんが百合厨なのには物語上の意味があるのではという事でした。今日はそれについて話していきたいと思います。

 

桜内梨子さんが百合厨であることはアニメから読み取れる情報だけで異論はないと思います。しかし百合厨と言ってもいろんな種類があります。桜内梨子さんは夢寄りと言われてますが、これからの議論のためにもっと一般的な分類を使いましょう。今回、使用するのは僕のフォロワーのくらみじゃさんが次の記事に説明しているオタクの分類です。

kramija.hatenablog.com

僕はこの分類に従うと夢寄りという事も考えて桜内梨子さんは「1のオタク」であると考えます。しかもかなり強力です。彼女は特別な才能*1を持っており十分に人生の中に物語が成立する余地がありました。しかし内浦に引っ越してきた時にはそれは大分揺らいでいました。ある意味「2aのオタク」に近付いていたのです。

そして、ここから重要なのは高海千歌さんがこのオタクの分類の中で「2aのオタク」であったことです。高海千歌さんには特に目立った才能もなく物語をうまく成立させることができませんでした。そのことに最初は気付かないふりをして架空の才能ある自分を信じて物語を成立させようとしましたがもちろんうまくいきせん。彼女が何をやっても長続きしなかったのはそこに原因があります。しかしスクールアイドルは違いました。細かく話すとそれだけでくっそ長い記事ができちゃうので割愛しますがスクールアイドルなら普通な高海千歌さんでも輝ける、つまり物語を成立させることができるのです。つまり彼女はここで「1のオタク」に近付いたのです。こちらも強力です。

つまり、物語が始まった段階で桜内梨子さんと高海千歌さんの立場はそれまでと逆転してました。このクロスこそが物語上への大きな意味を持つのです。

高海千歌さんは物語が成立しない事の辛さを知っています。そしてそれを知ってる上でそれから脱する方法*2も知っています。だからこそ桜内梨子さんに手を伸ばしたのです。そして強力な「1のオタク」であった所の桜内梨子さんにはそれがクリティカルで効いたのです。

そして桜内梨子さんも自分が過去に物語が成立していたからこそ、そして物語をつよく成立させることに抵抗感がなかったからこそ、物語を成立させようとする高海千歌さんのある意味無謀な行いを馬鹿にすることなく協力するということを選ぶ事ができたのです。

全く違うと思ってた二人にこんな共通点が生まれました。彼女たちの急接近は確かに不思議だったのかもしれませんが夢寄り百合厨であるという設定により意外な側面が見えてきました。

 

百合厨というどう考えてもネタとしか思えない設定、僕も長い間そう考えていました。しかしそれはこうやって物語に深く関わっていたのです。酒井監督と花田十輝がそこまで考えていたのか知りませんが素晴らしい仕事をしてくれた二人に""追加で""5兆いいねです。

*1:芸術全般、アニメでは特にピアノ

*2:脱せそうな方法という方が正しいかも

TrySailのTRYangleHarmony

敬称略

第1回

・小芝居

・命名の由来

・・三人で考えた

・「フルフル」の説明

・・心を振るわす

・・天はぶるぶる

・・もちょは寒くてふるふる

OP

・1分間自己紹介

・・雨宮天←青で画像検索

・・麻倉もも←自称しっかり者 生きるのが楽しい

・・夏川椎菜あみぐるみ始めた 漢字が苦手

宣伝

ふつおた開始

・津島の米さん「どれほど仲がいい?」

・・特別なティーパーティー 真面茶会←マジでいろいろ話し合う 笑いあり泣きあり

・・交換日記もしてる←もちょなんす天の順 初めてから1年でもうすぐ1冊 どうでもいい質問ばかり

・とぐさ斉藤さん「どういったラジオにしたい?要望はあるか?」

・・野望=雨宮天

・・TRYするコーナーが欲しい

・・もちょ「ハーモニーかなでたい」

・・ふつおたコーナーの名前がつけたい←ナプゲのコーナー?ノーマルメールで「まるめーる」

・全員やっとフルフルしだす

ED

 

第2回

・今回の目標はわちゃっとしない

・昨日は成人式←雨宮天成人

・・天が目指す大人な女性←客観視 役割にこたえられる

・・雨宮天「これからも二人はオブラートなしで」

OP

・まるめーるしかコーナーがない

・トラハモお当番コーナー会議

・・雨宮天ー元気を与え合いたい。ネガティブなところだけに自信がある。2人の力を借りてポジティブ思考にTRY。雨のち青天。青天の読みをスカイブルーにしたかった。人生は辛い←もちょ「そうかな?」。

・もちょとなんすは時間切れ

・まるめーる

・かりすきんぐふぉーむさん「年賀状貰って夢のよう。私なんかが貰っていいのか。」

・・天ーあんなに年賀状書いたの始めていつも一桁 母親に見せたら喪中?って言われた 色や絵を使うのが苦手

・・なんすー全部手書き 絵が一番うまい

・・もちょーピンク色 父親に確認 自分じゃない似顔絵なのにもちょだよって書いちゃった

・はるさん「3人の顔合わせと印象」

・・初めては会社 2年前

・・天ーもちょなんす「高原のお嬢様(ワンピース+女優帽)」 高校生で友達がいないからあんまり私服を着る機会がなかった だから服に興味がなくてそこに服があったからそれを着た

・・なんすー最初は全面ピンク黒髪ロングぱっつん もちょ「アイドルがきた!」 

・・三人とも猫かぶってた(もちょはすぐほつれた)

ED

・今日の目標は達成できたか?

・お知らせ

 

第3回

・今日から本日のふるふるトピックス

・・もちょ「ベットの中で刺繍をしてた時にベッドに針を落としてなくしちゃったからふるふるしながら寝てる」←ぶるぶる

OP

・もちょだけOPをちゃんと言ってない

・まるめーる

・もーらさん「3人のイメージカラーの由来」

・・SphereのライブTシャツをたまたま渡された時の色←レッスン着にしてた

・・なんす「意識的に黄色を着るようになってきた」←天「似合うよ」

・・なんす「昔はピンクが好きだったけど黄色が大きな存在に。みなさんも作ろう。」

・たねこさん「3人は少し変わってる 自分の変わってるところをアピールして」

・・なんす「動物が好きだけど愛犬にさえ嫌われてる 撫でると5秒で威嚇されて噛まれる」

・・天「お正月は父の実家で親戚一同毎晩麻雀大会 小学生高学年から仕込まれる 今年辺りやっと役が分かってきた」←もちょ「役?演じるの?」「焼肉のやくなの?」天「個人的にあとで話そう」

 ・続トラハモお当番コーナー会議

・なんす 人物像から→趣味いちご観察

・・天もちょ「中立 三日坊主 動物好き」「いちご観察」

・・ピンク好きの起源はいちごから、そしていちごグッズに手を出す、いちご観察は味比べ

・・今はいちご観察じゃなくてパンダ←なんす「パンダをフューチャーして」

・・なんす「(パンダの)白黒はっきりしてるところが好き」←もちょ天「長くなるな…」

・・白黒はっきりつけようぜだといいね

・・二択にして悩んでる方に白黒つける←なんす「鰈と平目どっちが美味しいかとか?」

・・コーナー名はパンダはいれたい、白黒つけましょう、SHOW

・・なんす「結構フルフルしてるよ」←決定

・もちょ 人物像から→趣味列挙←もちょ「そうなんだ」

・・天なんす「名言集つけてる 古い物が好き とにかくボケ」

・・もちょ「元気をやり取りしたい 笑いたい」

・・もちょ「中学の頃からずっとつけてる名言集をフューチャーして みんなの名言を聞いてみたい記したい」

・・め"もちょ"う→もちょのメモ帳→もちょの名言メもちょ

・・決定→3人全員決定

ED

・次回から頑張っていきましょう

・お知らせ