ゆかし あたらし

いろいろ書きます。穂乃果ちゃんが好きです。

メモ 東京が好き

 

本当に徹夜組を減らしたいなら今すぐ取るべき方法 (2206文字)

今年もコミケの季節ですね。僕は1日目だけ参加して評論島で何冊か買った後に軽く会場を見回って帰りました。冬はちゃんとお金貯めて参加したいですね。

 

さて、コミケの時期になると決まって現れるツイートの中に徹夜組叩きツイートがあります。徹夜組にペナルティを与えろ!と言うツイートはこの時期になると嫌という程見ます。しかし、なぜ準備会は徹夜組にペナルティを与えないのでしょうか?

それは徹夜組にペナルティを与えると現状より悪い事態が起きる可能性が高いからです。まずは徹夜組にペナルティを与えるとどうなるか考えてみましょう。

まず、徹夜組をしていた方々はペナルティによって徹夜をする意味がなくなった時に始発で来るようになるでしょうか? 僕はならないと思います。なぜなら始発で来ても買えない商品があるから徹夜を始めたのが徹夜組です。*1始発なんていう手段は既に眼中にないのです。

では、どうするのでしょうか? 簡単です、会場外で徹夜するのです。

会場外で徹夜する人にペナルティをかけることは困難ですし、会場外で徹夜して始発の先頭に混じって会場入りするのが妥当でしょう。

そうなるとどうなるでしょうか? いままでは一つの場所でまとめて徹夜させてたのでぼちぼちの秩序が生まれ、準備会側が警備員をそこに付けるなどトラブルへの対策も容易でした。しかし、会場外で徹夜をするようになればそうはいきません。

大量のオタクが深夜のお台場等を徘徊する地獄が発生します。また、そこでトラブルが起きた場合も警備員を周辺地域全域に配備することは不可能ですし対応がすごく難しくなります。また会場外と内でトラブルが起こった時の外部の人達の目も大きく変わってくるでしょう。

結局、コミケを取り巻く状況が悪くなるだけで始発組の不利益が変わらないという最悪の結果が起きます。それを理解して準備会側も黙認をしているのでしょう。

 

では、コミケで徹夜組を減らすために取れる手段はないのでしょうか?

いえ、それは確実にあります。

まず、なぜ徹夜組という物が発生するのでしょうか? それは簡単です、始発じゃとてもじゃないけど買えない物*2があるからです。

例えば今回の夏コミ1日目で言えばまんがタイムなんちゃらとかいう雑誌を出してる某出版社のブースではサークルチケットを使っても買えない商品があったと聞きます。

これっておかしくないですか?

みなさん考えてみてください。この出版社は在庫を絞らないと問題があるぐらい無名な出版社なのでしょうか? 違いますよね。人気作を大量に抱えてるいまイケイケ絶頂の出版社ですよ。実際に用意された数量より遥かに多くの量が売れる事なんて分かりきってることじゃないですか。それならなんでそんな数しか在庫を用意してなかったんでしょう。

この問題について考える上で参考になるとあるエロゲブランドの公式Twitter垢の発言があります。

togetter.com

これがおそらく企業の徹夜に対する認識なんでしょう。

彼らは徹夜が発生するという事を全く問題視していません。それどころかそれをステータスのように感じています。どの企業もこんな認識なんでしょう。

これは企業側だけが悪いわけではありません。なのは完売ネタから分かる通り、コミケでは入手が困難になればなるほど話題性が上がります。その上、僕のようにそれを事実上でも名指しで批判する人達は皆無な状態です。不良在庫を抱えるリスクが全くなくなる事とそのような話題性を考えれば、売上が減ってでも絞るという判断は合理的です。

ここで徹夜組を減らすために本当に必要な事が見えてきましたね。

それは企業に欲しい人の多くに商品が行き渡る状態を作らせる事です。

具体的に言いますと事後通販の徹底などです。同人サークルぐらいですとそういう事をする体力がないかもしれませんが、コミケに出るような企業は違います。エロゲブランドみたいな零細な企業もありますが、エロゲブランドはほとんど公式通販を持っています。不良在庫が怖いなら受注生産にすればいいだけじゃないですか。それに加えてどうしても限定商法がしたいなら抽選にすればいいじゃないですか。

これを準備会側が半強制することがどうしてできないんでしょうか? 「早期に完売になった商品は事後に再販を行う事。」と規約に書いて守れない企業には1回目は警告をいれ2回目は追放するだけでいいんじゃないんでしょうか? コミケには企業にも落選という事があります。代わりはいくらでもいるのです。なんなら企業を全部潰して一般サークル入れればいいじゃないですか、そちらの方がコミケの精神には忠実だと思います。もし、企業サークルの出展料や客引き効果が減るのが怖くて、このような行為ができないなら準備会側が誇らしげに語ってるコミケの精神を表す言葉の後ろに(大爆笑)といれざるおえません。

それと僕たちユーザーはそのような不幸をうみだす企業を徹底的に糾弾する事が必要です。決して悪行は武勇伝にしてはいけないのです。

 

 

コミケplus Vol.4 (メディアパルムック)

コミケplus Vol.4 (メディアパルムック)

 

 

 

 

*1:仮に徹夜組が0人になっても始発組の中で格差が出てしまうのも確実です。

*2:主に企業

満天の「星空」が輝く街でこれからを考えよう ー劇場版ラブライブ!挿入歌『Hello,星を数えて』についてー (6296文字)

1.始めに

みなさんラブライブ!の映画はもう見ましたか?

僕は13回ぐらい見たと思います。まあ、回数はどうでもいいんですけどね。

いろいろと難解な箇所も多い今回の映画ですが、その中でもいろんな人達の頭を悩ませてるセリフの一つにこんなのがあります。

「この街(NY)ってね。少しアキバに似てるんだよ!」

多くの人が「凛ちゃん頭おかしくなったんじゃないの?」って反応をしますが、僕は決してそうは思いません。

今回はこのセリフやこの直後に入る挿入歌である『Hello,星を数えて』から都市論について、そしてこれらのシーンのメッセージについて考えてみたいと思います。

 

2.ラブライブ!と都市論

ラブライブ!が都市論っぽい話をするのは今回が初めてではありません。

1期9話の『ワンダーゾーン』ではアキバという街に対して「さっき町を歩いていて思ったの。次々新しいものを取り入れて、毎日目まぐるしく変わっていく。この街はどんなものでも受け入れてくれる」ってセリフがありましたし、ことりちゃんのSIDではアキバという街への熱い想いが語られてます。

d.hatena.ne.jp

ところでアニメに対して舞台となる場所はどのような影響を与えるんでしょうか?

この間、ネットサーフィンをしていたら次のような面白い記事を見つけました。

d.hatena.ne.jp

日常系アニメの舞台は郊外の新興住宅地に多い理由について触れた記事です。

アニメの舞台と言う物はただの背景ではなくアニメの内容に強く影響するとここでは述べられています。

ラブライブ!の舞台は伝統と革新が入り乱れる日本の中心、東京都千代田区です。

その中でも特にその傾向が強い秋葉原近辺、ラブライブ!の物語も舞台となる場所から強い影響を受けていることが分かると思います。

 

3.アキバとニューヨークの共通点

ニューヨークとアキバが似ているというセリフは勘違いや世迷い言なんでしょうか?

今日の昼頃に次のような記事がTwitterのTLに流れてきました。

weekly.ascii.jp

この記事の中でさくらインターネットの田中社長は面白い事に言及しています。

「アキバがなぜ魅力的か。アキバは混沌としている。住んでる人も来る人も、みな多様性がある。多様性がある街にはクリエイティブが生まれる。クリエイティビティーが高い街が生き残るだろうといわれる中、いろんな価値観があり、寛容でオープンで、イノベーションの要素すべてを持っているということは重要だ」

似たようなセリフがさっき出てきましたね?

この記事は次にこう続きます。

 つまり、シリコンバレーヘルシンキトロント、ニューヨークといったイノベーション型都市に必要とされる条件を、まさに秋葉原は兼ねそなえているというのである。

問題の凛ちゃんのセリフに繋がりました。

この記事の中でアキバとニューヨークの共通点として挙げられてるのは多様性です。

これはニューヨークについての凛ちゃんのセリフをフォローしたエリチの「何でも新しい物を吸収して」というセリフや、先ほどのアキバについてのセリフなどでも語られています。

混沌という点にも実際にニューヨークに行った事のある僕の友人は「ごちゃごちゃ感がアキバに似ている」と言っていました。

そして、ニューヨークがあるアメリカは「人種のるつぼ」や「人種のサラダボール」と言われる程に多様性が強い国です。そのうえ、新しい物を受け入れる事を拒まない事により世界最先端の科学技術や繁栄を手に入れた国です。アメリカに行ったことない人の多い彼女たちはそのような国の特徴を都市の特徴と勘違いする可能性は非常に高いです。

 

4.Hello,星を数えて

問題の凛ちゃんのセリフがあった少し後にはミュージカルパートが入ります。

そこで入る曲はみなさんご存じの通りに、『Hello,星を数えて』です。

www.kasi-time.com

ニューヨークという街の魅力と星空凛という女の子の魅力をこれでもか!というぐらいにアトラクチブに描いた映像は圧巻でしたし何度見ても飽きません。*1京極尚彦監督は素晴らしい仕事をしてくれます。

ところで、この歌は何について歌っているんでしょうか?

この歌で一番常識的に考えておかしいところってどこでしょう。

僕は次の部分だと思います。

踊り出す交差点で みんな驚かない
なにもかも自由なの?
流れる人の波に

飲み込まれそうになるよ
知らない言葉のメロディー
不思議と力が湧いてくる

交差点で踊り出しても誰も驚かない。この時点で意味不明ですがさらにおかしいのはその後の「流れる人の波に~」からの部分です。

ここで歌われている状況は冷静に想像してみましょう。新宿や渋谷のような人混みに飲み込まれそうな環境で周りにいるのは全員知らない言葉を話す外国人。

このような環境で感じる事は「不思議と力が湧いてくる」でしょうか?

普通に考えたら違いますよね。誰だってそんな状況になったら「恐怖」や「不安」という感情を感じるのが普通です。

でも、この歌はそんな状況で「不思議と力が湧いてくる」と歌うのです。

でもなんででしょう?その答えはサビの終わりにあります。

 きっと一緒ならぜんぶ楽しめる Hello!

 一人だと「恐怖」や「不安」を感じてしまうような場所でも仲間と一緒なら楽しめる。

それがこの歌のメッセージじゃないんでしょうか。

 

5.大都市の天の川

数年前に放送されたNHKスペシャルに『沸騰都市』という番組があります。

沸騰した水のように爆発的なエネルギーをため込んだ都市を紹介していくドキュメンタリー番組です。

この番組の最終回で取り上げられた都市は東京です。*2

沸騰都市がヒト,モノ,カネを貪欲に飲み込んでいます。それがもたらしているのは国全体の繁栄ではなく一極集中です。」というナレーションから始まり、Production I.G製作のオリジナルアニメや東京に住む人達の言葉などを使い国家の発展を差し置いてどこまでも発展していく東京という街をモンスターという名の生き物ではないであろうかと語る回でした。

この番組の終盤で豊洲の高層マンションの49階に住む小学生の女の子がベランダから見える東京の夜景を見て面白い事を言います。

天の川に見える

東京の夜景が星の集まりである天の川に見えるというのです。

話を戻しましょう。

先ほど、大量の知らない人間に囲まれるのが怖くない理由を説明しましたが、それで力が湧いてくるのはなんででしょう?

これは難しい質問ですが、面白いツイートを見つけました。*3

全く知らない自分と同じ人間が溢れる程いる。だから東京が大好き。

問題の部分と同じ事を言っています。でも、これじゃ分かりませんね。

この歌のブリッジ部分に次のような歌詞があります。

星が(きらり)星が(きらり)きれいだよ
ほら不思議と力が湧いてくる

不思議と力が湧いてくると言ってる物が煌めく星に変わりましたね。

いや、変わったんじないのかもしれません。頭でした高層マンションに住む女の子の話を思い出してください。「星がきれい」というのは夜景のキレイさを表してるのではないんでしょうか。

2期12話でμ'sの9人がラブライブ!本戦の前日の夜に「満天の天の川」を見て大きな力を貰うシーンがありました。

「この一つ一つがみんな誰かの光なんですよね。」

「その光の中でみんな生活してて、喜んだり悲しんだり。」

この後もこのシーンは続きますが今回は関係ないので省略します。

星の一つ一つにそれぞれの物語がある。それぞれにエネルギーを持った物語が溢れる程ある。だからさっきの人はそんな物が貰える東京が好きと言い、凛ちゃん達は力が湧いてくると歌う。やっぱり大都市は素晴らしいです。星を数えること、それはエネルギーの大きさを実感する行為なのかもしれませんね。

 

6.こんにちは、星を数えて

先ほど挙げた『沸騰都市』という番組の最終回のラストに夜景について面白い話があります。

 国際線のパイロットは世界で最も美しい夜景はニューヨークでも香港でもなく東京をあげると言います。

夜景のキレイさは都市のエネルギーの大きさと関係があることは先ほど述べました。

ところで、世界でトップクラスにエネルギーを持つこの街の未来を予測することはあなたにはできますか?

無理ですよね。この歌にも次のような歌詞があります。

Hello,星を数えて
これから出会うことを占えば
Hello,予測不可能!?

その街に住むそれぞれの人たちの物語を拾っていっても予測することは不可能なのです。ミクロな事を見ていってもどうしようもない点が複雑系みたいですね。

でも、ラブライブ!の歌は不確定な未来は不安じゃなくて希望を表します。

この次に続くのは次のような歌詞です。

 明日起きたら どうなるかな

これは東京に住んでても感じる事だと思います。*4この都市は変わり続けています。昔、某鉄道会社のツアー旅行の宣伝で「来る度に景色が変わる東京へ」*5のようなキャッチコピーがありました。ほんとにその通りだと思います。この歌詞のこの部分はそういうところを表していると僕は考えます。

しかし、彼女たちが傍観者でいる事に甘んじるわけがありませんよね。これには次のような歌詞が続きます

 どうしようかな

とある人材開発のプロの言葉に次のような物があるそうです。

人は才能が全てではない。
「環境」と「意志」が人の成長を決める。

この部分の前半は「環境」を後半は「意志」を表してると言えます。

μ'sという奇跡の存在は終わりました。

しかし、彼女たちはそれぞれの奇跡をまた起こしていくのでしょう。

こういう歌詞を歌える事で「大丈夫にゃ!」って言えるんじゃないんでしょうか。

 

7.星空にゃ!

アニメを見る目的ってなんでしょう?

僕は2つあると思います。

1つめは泣いて笑って喜んで感情を揺さぶる事。

2つめはそこから何かを学んで人生の糧にする事。

ここでは僕たちはこれをどうやって糧として生かしていくのか考えてみましょう。

ヒントはこの歌が始まってすぐにあります。

Hello,歌に呼ばれて
光あふれる街はカーニバルみたい
Hello,応えてみたら
きっと一歩ずつ世界広がるよ Hello!

渋谷でもアキバでも新宿でもどこでもいいから想像してみてください。

街頭ディスプレーやいろとりどりの街頭広告、大量のそれぞれ違った人達、目が回るほどの喧噪。割とネガティブにとらわれがちなこれらの光景がここではカーニバルみたいと歌われています。

わくわくでどきどきがいっぱいな街に応えてみたら世界が広がる。ちょっとこれじゃ意味が分かりませんね。他の部分も見てみましょう。これは先ほど一部を出したブリッジの歌詞です。

I love new world!
ここは新しい世界
おもしろいことに挑戦したいキモチは
いつも消えないね
いつもしあわせ連れてくるね(そうだね)
星が(きらり)星が(きらり)きれいだよ
ほら不思議と力が湧いてくる

新しい世界を愛して、挑戦したい気持ちを消さないこと。それが大都市に応えるって事なんでしょうかね。その結果として世界が広がって幸せを連れてくる。そんな感じでしょうかね。でもこれだけではいけません。

沸騰都市』東京回の後半で高層ビル建設のために先祖代々100年以上住んでいた場所から立ち退く事を決めたある年配の女性がこのような事を言っていました。

やっぱり古い物は整理してかないと、新しいところに行くって事は何かを捨ててかないといけないのでね。

(でも、)なんでもかんでも新しくなるだけでは、やっぱり人はね、やっぱりなんか生活がほんとの意味で豊かで楽しい生活はできませんし、

自分たちが守ってきた物はやっぱり少しずつ大事な物は残していけるような事だといいな、いいし。

東京という都市は超効率都市を目指して発展をしていきました。時には文化財になるような建物でも食らいつき成長を続けてきた東京という都市。

しかし、その真ん中にある広大な邸宅の持ち主は2600年続く神話の神さまの家系です。

そして、同じ東京都千代田区には1000年以上続く神社が最先端の電子機器の街に隣接して鎮座しています。さらにその神社が数百年以上続くお祭りの協力者に選んだのはたった5年の歴史しかないアニメキャラクターです。

ラブライブ!という物語のテーマには「伝統と革新」という要素があると思います。

彼女たちが「革新」である事は言うまでもないでしょうが、彼女たちが守りたかった物は「伝統」です。実際に歩いた事がある人はわかると思いますが、周りを高度に発展した街に囲まれながら音ノ木坂のモデルとなったエリアは完全に東京という都市の発展から取り残されたエリアです。SIDなどではそれについて言及されています。

壊す物は壊す。

これはラブライブ!を見れば誰でも分かるメッセージだと思います。

守る物は守る。

しかし、こちらもラブライブ!の大切なメッセージの一つなんじゃないんでしょうか。

 

伝統と革新のバランス、これはとても難しいと思います。でも、実は簡単な事かもしれませんね。

「飛べるよ。いつだって飛べる!」

*1:というかそろそろこれと最後の方のシーン以外は飽きてきました。

*2:円盤化されてない上にNHKオンデマンドでの配信も中止されたのでニコニコ動画を貼っています

*3:そのまま引用しました。もし何か不都合があったらご連絡ください。

*4:わかりやすさと僕の好き嫌いでここから先はニューヨークではなく東京で語ることにしています

*5:うろ覚えな上に原典が見つけられなかったので正確には違うと思います

読書メモ 新潮選書 森本あんり 『反知性主義』

二次元の女の子はオタクの娼婦や奴隷ではない (1429文字)

先日、NHKのとある中高生番組を見ていましたら二次元趣味に関する特集をやってました。そこででてきたオタクの発言があまりにも酷くどん引きを通り越して激しい怒りを覚えました。今日はその事について書きたいと思います。

 

まずは下のリンクをご覧ください。番組の内容がこれを見るだけで分かるようになっています。

www6.nhk.or.jp

途中の男性二次元好きのところをどう思いましたか?

僕が思ったのは「二次元の女の子をなんだと思ってるんだ」ということです。

絶対に自分を裏切らない?自分の思い通りになる?

なんていうか二次元の女性はあなた達の奴隷かなんかですか?

僕はフェミニストと呼ばれる人達は心底嫌いですがここまでの女性の人権を軽視した姿勢には怒りを覚えます。僕は二次元の女性が好きですから。

討論に参加してる彼らの一人は内面重視と言ってますが、それは自分に都合がいいかがすべてなんじゃないんでしょうか?

なんていうか単純に人間としてどうかと思います。そんな考えを持ってるならはっきり言って欲しいです。そうすれば僕も考え方の一つと許容します。「女に人権はいらない」と。*1

 

ところで、二次元の女の子にとっての幸せなのは誰と結ばれる事ってなんでしょう。

僕は作中の人物と結ばれる事だと思います。決して画面の向こう側の気持ち悪いオタクと結ばれる事では決してないと思います。

まず、考えて見てくださいアニメの中の魅力的な女の子と自分が釣り合うと思いますか?アニメの中にでてくる恋愛対象キャラクターより自分が魅力的だと思いますか?そしてなによりヒロインはあなたと結ばれる事を望んでいますか?

本人の同意がないのに彼女や嫁になる。こんなおかなしな話があっていいんでしょうか。ここは人権ということをことごとく無視してきた中世ですか?

好きな相手の事を大切に思う。そんな当たり前の事ができてればいくら実在しない人物相手だろうとこういう事はできないと思います。

 

オタクが探してるのはなんでしょうか?

僕は彼女じゃなくて娼婦かなんかだと思います。

お金さえ払えば絶対に自分を裏切らないし自分を性的に刺激してくれる。

これが娼婦など水商売のたぐいじゃなかったらなんなんですか。

それを愛なんて思ってるとか反吐がでます。

第一に人間の本当の魅力という物は正の感情だけでなく負の感情も含めてこその物だと僕は考えています。自分たちに都合のいい正の感情しかないような女の子を求めるなんて上っ面だけを追っかけてるのと同じなんじゃないんでしょうか。別にそれをとやかく言うつもりはありませんが、それに愛なんてだいそれた言葉を使うのは馬鹿馬鹿しいにも程があります。

 

いま僕は谷崎潤一郎の『痴人の愛』を読んでいます。

これは主人公がある女の子を自分好みに仕立て上げようと引き取るも、成長したらとんでもない悪女になって主人公が自分の身を滅ぼしていく話です。

二次元の女の子を娼婦か奴隷かなんかだと思われてるオタクがもし二次元の女の子と付き合えたりしたらこんな感じになるのかなって思います。

*1:実際に言ってる人は見たことあります

才能とノブレスオブリージュの付き合い方 ーミルキィホームズTDのテーマについてー (707文字)

今更ですがミルキィTD終わりましたね。10話以降は割と面白くなくてアレでしたが、まあよしとしましょう。

さて、前回確か5話が見終わった辺りでミルキィTDのテーマについて触れてましたね。その時は確か悪足掻きの是非がミルキィTDのテーマだと言ってましたがいざ物語が進んでくると間違えだと分かってきましたね。

 

ところで、エレメントってなんなんでしょう?

僕はエレメントが才能を具体化した物だと考えています。

 

そして、茉莉音のエレメントが盗まれた理由というか犯人が茉莉音のエレメントを盗んだ理由、それは奇跡の歌から茉莉音を解放するためです。つまり、才能からの解放です。

一般的には才能はあるに超したことがないと思われていますが、実際問題才能がある事によって不幸になってる人はいっぱいいるでしょう。

 

しかし、この物語はだから才能なんてない方がいいと言いたいわけじゃありません。

8話に茉莉音ちゃんは才能(エレメント)を信じる事の大切さを説きます。

僕はこれがミルキィTD最大のメッセージだと考えています。

 

自分の才能が自分の首を絞めるかもしれない。でも周りに一緒にいてくれる人がいたら大丈夫。だから才能を信じて頑張ろう。

 

最終的にはこんな感じにまとまるんじゃないんでしょうか。なんかしまりませんね。まあ、しょうがないですかね。今回はちょっとコンパクトにまとめてみました。ダラダラと中身のない文章書くよりこっちの方がいいのかな?

最後に一つ。

今作のシャロめっちゃ頭いいですね。漢字が読めるどころか邁進なんていう言葉を日常会話で普通に使ってますしちょっとビックリです。映画辺りではもっともっと頭のいいシャロを見たいですね。まあ、これ以上はシャロじゃなくなるか。