ゆかし あたらし

いろいろ書きます。穂乃果ちゃんが好きです。

読書メモ 新潮選書 森本あんり 『反知性主義』

二次元の女の子はオタクの娼婦や奴隷ではない (1429文字)

先日、NHKのとある中高生番組を見ていましたら二次元趣味に関する特集をやってました。そこででてきたオタクの発言があまりにも酷くどん引きを通り越して激しい怒りを覚えました。今日はその事について書きたいと思います。

 

まずは下のリンクをご覧ください。番組の内容がこれを見るだけで分かるようになっています。

www6.nhk.or.jp

途中の男性二次元好きのところをどう思いましたか?

僕が思ったのは「二次元の女の子をなんだと思ってるんだ」ということです。

絶対に自分を裏切らない?自分の思い通りになる?

なんていうか二次元の女性はあなた達の奴隷かなんかですか?

僕はフェミニストと呼ばれる人達は心底嫌いですがここまでの女性の人権を軽視した姿勢には怒りを覚えます。僕は二次元の女性が好きですから。

討論に参加してる彼らの一人は内面重視と言ってますが、それは自分に都合がいいかがすべてなんじゃないんでしょうか?

なんていうか単純に人間としてどうかと思います。そんな考えを持ってるならはっきり言って欲しいです。そうすれば僕も考え方の一つと許容します。「女に人権はいらない」と。*1

 

ところで、二次元の女の子にとっての幸せなのは誰と結ばれる事ってなんでしょう。

僕は作中の人物と結ばれる事だと思います。決して画面の向こう側の気持ち悪いオタクと結ばれる事では決してないと思います。

まず、考えて見てくださいアニメの中の魅力的な女の子と自分が釣り合うと思いますか?アニメの中にでてくる恋愛対象キャラクターより自分が魅力的だと思いますか?そしてなによりヒロインはあなたと結ばれる事を望んでいますか?

本人の同意がないのに彼女や嫁になる。こんなおかなしな話があっていいんでしょうか。ここは人権ということをことごとく無視してきた中世ですか?

好きな相手の事を大切に思う。そんな当たり前の事ができてればいくら実在しない人物相手だろうとこういう事はできないと思います。

 

オタクが探してるのはなんでしょうか?

僕は彼女じゃなくて娼婦かなんかだと思います。

お金さえ払えば絶対に自分を裏切らないし自分を性的に刺激してくれる。

これが娼婦など水商売のたぐいじゃなかったらなんなんですか。

それを愛なんて思ってるとか反吐がでます。

第一に人間の本当の魅力という物は正の感情だけでなく負の感情も含めてこその物だと僕は考えています。自分たちに都合のいい正の感情しかないような女の子を求めるなんて上っ面だけを追っかけてるのと同じなんじゃないんでしょうか。別にそれをとやかく言うつもりはありませんが、それに愛なんてだいそれた言葉を使うのは馬鹿馬鹿しいにも程があります。

 

いま僕は谷崎潤一郎の『痴人の愛』を読んでいます。

これは主人公がある女の子を自分好みに仕立て上げようと引き取るも、成長したらとんでもない悪女になって主人公が自分の身を滅ぼしていく話です。

二次元の女の子を娼婦か奴隷かなんかだと思われてるオタクがもし二次元の女の子と付き合えたりしたらこんな感じになるのかなって思います。

*1:実際に言ってる人は見たことあります

才能とノブレスオブリージュの付き合い方 ーミルキィホームズTDのテーマについてー (707文字)

今更ですがミルキィTD終わりましたね。10話以降は割と面白くなくてアレでしたが、まあよしとしましょう。

さて、前回確か5話が見終わった辺りでミルキィTDのテーマについて触れてましたね。その時は確か悪足掻きの是非がミルキィTDのテーマだと言ってましたがいざ物語が進んでくると間違えだと分かってきましたね。

 

ところで、エレメントってなんなんでしょう?

僕はエレメントが才能を具体化した物だと考えています。

 

そして、茉莉音のエレメントが盗まれた理由というか犯人が茉莉音のエレメントを盗んだ理由、それは奇跡の歌から茉莉音を解放するためです。つまり、才能からの解放です。

一般的には才能はあるに超したことがないと思われていますが、実際問題才能がある事によって不幸になってる人はいっぱいいるでしょう。

 

しかし、この物語はだから才能なんてない方がいいと言いたいわけじゃありません。

8話に茉莉音ちゃんは才能(エレメント)を信じる事の大切さを説きます。

僕はこれがミルキィTD最大のメッセージだと考えています。

 

自分の才能が自分の首を絞めるかもしれない。でも周りに一緒にいてくれる人がいたら大丈夫。だから才能を信じて頑張ろう。

 

最終的にはこんな感じにまとまるんじゃないんでしょうか。なんかしまりませんね。まあ、しょうがないですかね。今回はちょっとコンパクトにまとめてみました。ダラダラと中身のない文章書くよりこっちの方がいいのかな?

最後に一つ。

今作のシャロめっちゃ頭いいですね。漢字が読めるどころか邁進なんていう言葉を日常会話で普通に使ってますしちょっとビックリです。映画辺りではもっともっと頭のいいシャロを見たいですね。まあ、これ以上はシャロじゃなくなるか。

新田恵海 - Sweety wars♡(プラマイウォーズOP) 歌詞

stand up! 好きなことに手を伸ばして

No chance!?(boo)

one chance♪(Yeah)

自分らしくいきましょ

 

NO way! 急に君が現れて

アタシの世界が一瞬で色づく

 

運命なんて言葉はいらない

うれしいこと 楽しいこと 全力でつかむから Jumping up!

 

恋のはじまりなんて 気づいてなかったの

変わらないはずの毎日が動き出すよ

「キミのこと知りたい」なんでこんな気持ち

ここはまず様子見です! 準備整えます!

深呼吸してスタンバイ

believe in アタシの Sweety wars ♡

 

Always キミといるとドキドキって

No chance!?(boo)

Let's chance(Yeah)

もうごまかせないよ

 

Non Non! 少しくらい振り向いて

わがまま ヤキモチ 乙女心ってやつです

 

落ち込んでなんていられないから

きらめいて かがやいて 全力で前を向け もっとー!

 

恋の教科書なんて どこにもないんだね

キミ対策したいのにわかりません(ノ△・。)

「キミのこと教えて」って声ふるえちゃったよ

照れ笑いの横顔に 心がぎゅっとなるの

一歩踏み出す勇気

believe in the shining days with you

 

キミと恋したいなんて キミが大好きだって

言葉にするのはちょっとはずかしいけど・・・

初めての気持ちを 楽しんだもん勝ち

様子見はおしまいです! 準備OK!

さぁ Ready Go!(Go)

こころからが勝負開始!

believe in ふたりの Sweety wars ♡

 

せーの! 恋色世界へ Go!!

 

 

 

 

間違った正しさに固執する理由 ー花咲ワークスプリング! 不知火祈√についてー (4426文字)

(割とネタバレ有り)

・はじめに

というわけで、花咲ワークスプリング!の祈ちゃん√についてです。

カルマルカ*サークルを予約購入してあの惨事だったので全く期待していませんでしたが想像以上の出来でビックリしました。*1

本題に入る前に1曲聴いて貰いたい曲があります。

西沢はぐみで"7th WORLD'S OUT"です。


「7th WORLD'S OUT」 西沢はぐみ - YouTube

君が築き上げた狭い未来を壊し、欺瞞な正しさから君を奪い返す。

まさにこのお話にぴったしな曲ですね。

 

・キャラクター

まず、祈ちゃんは人と関わりを持つことを極端に嫌い、友情や愛情など人との関わりを徹底的に馬鹿にします。ですが、祈ちゃんがいつか語った好きな漫画のワンシーンは少年漫画にありがちな友情を強調するようなシーンです。そうです、彼女は本気でそんな事思ってるわけじゃないんです。そう思わざるおえないのです。彼女はコミュニケーションがとても苦手です。もしここで人と関わる事、それが世間一般でいわれてるように大切な物だと認識したら、自分がとんでもない不良品になる。だから、彼女は人と関われないのではなく人と関わらない道を選んだのです。彼女は頭がいいのでもちろんそれに気付いています。最後の方に主人公も指摘しますが一種の逃げですよね。実社会だと中高生ぐらいに努力に対して同じ事する人がよくいますよね。

また、彼女と兄の間の関係の問題は複雑ですし物語の根幹になってます。彼女は兄の事を憎んでると言っていますが実際はどうなんでしょうね。兄が好きな主人公の妹、ののかと楽しそうに妹トークを繰り広げたりするところとかからみて決して兄の事を嫌ってるわけではないと思います。実際に本人もそれを認めています。彼女は兄が自分のために尽くしてくれた事を知っています。しかし、兄から迷惑をかけられた事も不可抗力とはいえ裏切られた事も事実です。また、近くにコミュニケーションが得意な人がいるのに自分は極度に苦手、その劣等感も強く心に刻まれています。そして、なにより最後の言葉が彼女を縛り付けています。作中では呪いと言われていました。その呪いをなんとかできる唯一の人間はこの世にいない。八つ当たりだってそんな事は分かっている。でも誰かのせいにしないと自分が保てない。なかなかに闇が深いですね。

そして、彼女は兄と同じぐらい自分を憎んでいます。今まで述べてきたように彼女は自分の欠点をちゃんと理解しています。その上でこういう"セコい"手段を取ってる事も彼女は理解しています。だからこそ彼女は自分が嫌いなんです。必死に表面は強く振る舞おうとしていますが、実際は自分が嫌いで自分に自信がなく不安で不安で仕方ない。やっぱり攻撃的な人間って内面は弱いもんなんですね。

また、性格はとてもストイックで自分より遥か目上の人に対しても間違った物には間違ってるとはっきり言います。彼女は兄みたいになりたくなかったからと言っていましたが僕は生まれつきの物なんじゃないのかと思います。*2

最後に、彼女は意外にロマンチストです。漫画やゲームの影響と異性との付き合いがほとんどなかった事が原因なんでしょう。処女を拗らせたとでも言うんでしょうかね。そう考えると、彼女はいろいろ詰んでて童貞を拗らせたキモオタクを可愛い女の子に変えたような存在なのかもしれませんね。

 

・友達パート

なんかよく分からない出会い方をする主人公と祈ちゃん。運命を感じますね。

パンツ見られたぐらいであそこまでオーバーに反応するところがいいですね。

そこから二人の微妙な関係が続いていきます。

いやー 人を小馬鹿にしたような態度を取る女の子っていいですね、僕すごく好きです。そういう人に限って自分がちょっと馬鹿にされたら顔を真っ赤にして怒るのがとても面白いですよね、もちろん彼女もそうでしたね。

そして、彼女は主人公が幽霊部の勧誘をした時に"群れる"事を徹底的に馬鹿にしていきます。すでに述べましたがこれは本心ではなく、ただ群れる事ができない事を自分の中で誤魔化すだけの何かなんだろうと思います。まあ、出会ってすぐの主人公はそんな事気付きませんよね。

しかし、それからも主人公は彼女にめげずにしゃべり方続けます。人間関係でめげない力がコミュ力なのかもしれませんね。

そして、仕分け委員会とのごたごたの日になります。地下の部屋にいたという事は既に先輩に説得させられてたのかもしれませんね。上級生で肩書きある人相手にも何も臆すことなく間違ってる事には間違ってると言うのはすごいですよね。ぼくの友達にも空気を読まずに間違ってる事に間違ってるって言えるタイプの人がいましたね。その友達は結局公安系のお仕事に就きましたが、彼女もそういう仕事が向いてるのかもしれませんね。

次の大きなイベントは主人公が彼女の兄の事に触れた時の事ですかね。大して親しくもないなかで主人公に自分の心に深い闇を作っている兄の事に触れられた事に激昂します。それから、主人公は一線を超えないように気をつけます。嫌な事は嫌というのも円滑なコミュニケーションのために必要な事なのかもしれませんね。

それから運命なのか頻繁にいろんなところでエンカウントする主人公と彼女。*3さっきのような事態があったせいか適度な距離感を守る主人公、そんな主人公の心遣いによる距離に心地よさを感じる彼女。めげないって大切ですね。そして二人は自然と惹かれていきます。

 

・恋愛パート

そんなこんなで両想いになっていく二人。可愛いければマイナスポイントもすべてプラスになるので強いですよね。主人公の事を好きじゃないと必死に心の中で言い訳する彼女、でも心の中のもう一つの彼女は認めたくない事実を冷静に告げます。こういう脳内討論(?)っていいですよね、僕も割とやるんですがエロゲでやるヒロインって初めて見た気がします。

主人公も主人公で落とそうと躍起になっています。それにしてもアクターは有能ですよね。今回も主人公に適切なアドバイスを与えます。告白される場所をわざわざテンプレな場所に設定するような彼女の処女っぷりもちゃんと見抜いてますね。

彼女は理性では絶対に交際を拒みますが、深層心理では交際したいと思ってます。それに先ほど述べたように彼女は処女を拗らせていますからある意味すごくチョロいです。それをうまく使ったのがアクターのアドバイス通りのとにかく力圧しの告白なんでしょう。結局、交際を承諾した彼女は「最初からこうなる気がした」といい主人公が「想像通りになって良かったな」と返します。このやり取り個人的にすごい隙です。彼女も彼も理性に感情が勝つことに期待してその場に来たんでしょうね。

それからのデレデレっぷりはすごくすごくいいですよね。いやー このギャップがたまりませんね。祈ちゃん可愛い!可愛い!!可愛い!!!

付き合った当日に夜景見に行くとかも処女っぽくていいですね。あと、Hの時に全然強気じゃなくなるのもギャップがいいですよね。

そんなこんなでイチャコラしながら彼女は主人公にいろいろを打ち明けていきます。

そして、それを少しでもなんとか解決していきたいと主人公が友達にいろいろと相談します。しかし、それがあとで仇となります。

主人公が友達に彼女が主人公だけに教えた事を相談していた事がバレます。普通なら相談していたと思うのが相場なんでしょうけど、彼女みたいなコミュ障と呼ばれる人は悪い方向ばかり考えてしまいます。よく考えたら嗤われる要素なんてないはずなんですが、秘密にしてた情報で嗤われてるんじゃないかとつい彼女はその可能性を考えてしまいます。コミュ障の典型症状ですからね、人間不信ってこれはどれだけ親しい関係にあってもついしちゃいますよね。

彼女は最悪の事態を避けるために自分の気持ちに嘘をついて主人公と別れようとします。一部ではリアリティがないと叩かれそうですがこういうことってありますよね、実際に僕も同じような事しましたし、見ててすごくくる物があります。ここからは一気にクライマックスです。名シーン続きですね。

まず、先輩との問答シーンです。彼女は昔、自分より辛い境遇の人はいくらでもいるから自分はそんなに不幸ではないって言っていましたが、いざ羨ましいとか言われると激昂します。本心ではやっぱり自分の事を不幸だと思っていたんですね。僕が特に心に残ってるのは「自分が間違ってるのは痛いほど分かってる。でもそうするしかなかったからしょうがなくそれが正しいと思い込んで生きてきた」という風な彼女のセリフですね。僕も一回、耐えきれなくなって他人に吐きだした時に言われたんですよね、「あなたは間違ってる」って。そんな事考えたら分かるじゃないですか、なんで改めてそんな事言われないといけないんですか、こっちはずっとため込んで悩んで自己嫌悪してきてるのに、そんな事をこれっぽっちも知らないで偉そうに「間違ってる」って言うのに非常に激しい怒りを感じました。彼女もたぶん似たような気持ちなんでしょう。

そして、最後は主人公との問答シーンです。いやー コミュ障VSコミュ力ある人の代理戦争って感じですね。すごく見てて面白かったです。そうですよね、我々コミュ障はついコミュ力がある人が何の苦労もせずに人と付き合っていけると思ってますけど、実際には主人公みたいに何度もぶつかってもめげずにぶつかっていってる結果なんですよね。その前の問答もそうですけど、彼女の本気の叫びもいいですよね。自分のアイデンティティを賭けて本気で問答してるシーンは本当に好きです。そして、最後に彼女はこれからは人とのつながりを避けるのを辞めようと決心します。もちろん、コミュ力ある人みたいにはなれない事は彼女も分かっていますが、それでも彼女は彼女なりに少しずつでも成長していくでしょう。

あと、最後の敬語からタメになるシーンはとてもいいんですけど、ユーザーに気付かせて欲しかったですね。

 

・最後に

祈ちゃんの内面は我々コミュ障キモオタクにかなり共通する物があります。だからこそやっててすごく面白いですし共感できますし参考になります。

そして、なにより祈ちゃんはすっごく可愛いです。ああいう人を小馬鹿にする女の子ほんとうに好きなんです(2回目)。いやー いまでもそれなりにいますけどもっと増えて欲しいですね。

最後に、序盤でことあるごとに玉潰しネタをいれてくるのは最高でした。フル勃起です!! 是非これからも玉潰しネタに限らずチョッキンネタをいれたりHシーンで玉責めしたりするヒロイン出してくださいね!!お願いします!!!!!

 

 

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*1:おそらく祈ちゃん√だけですから評価を下げないために他の√は手を出しません。ネットのレビューだとTRUE√の評判が最悪ですよね。

*2:全体的にアスペ気味ですよね。

*3:まあ、僕が選んでるんですけどね。

叶えあなたの夢! ーラブライブ!サンシャインについてー

ラブライブ!の新プロジェクトが唐突に発表されましたね。

賛否両論いろいろあると思いますが僕は少し期待していたりします。しかし、このような新プロジェクトをやる意味とはなんでしょう。μ'sの物語がこれ以上アニメとしては続けられないから代わりにっていうのも理由の一つなんでしょうが僕はそれだけじゃないと思っています。

 

ラブライブ!のキャッチコピーは「みんなで叶える物語」です。

僕の「みんなで叶える物語」の解釈は前にこのブログに書きましたがもう一度まとめておきましょう。 まず、叶える物語は1つじゃありません。アニメの最後に穂乃果ちゃんは3つの夢に対して「叶え!」と言いました。 この、3つの夢、すなわち「μ'sの物語」「μ'sに関わった人(ファンやキャストやスタッフ)の物語」「プロジェクトラブライブ!全体としての物語」。 これらすべての物語を1つめを中心にみんなで叶えていこう、僕はそういう風に解釈しています。

今まで、公式が提供してきた物語は1つめの「μ'sの物語」だけでした。 もちろん、声優ユニットとしてのμ'sの物語は前に書いたように2つめの物語に該当しますが、ラブライブ!公式というより彼女たち自身が発信した物語の欠片をファン達が繋いで物語にしたっていう状態なので置いておきましょう。

しかし、今回の物語はぱっと見で分かる通り「μ'sの物語」ではありません。 公開されている文章の1つである「夢を諦めない事。アイドルから教わったの。」から分かる通り2つめの「μ'sに関わった人の物語」。 とりわけ、僕たちただのファンのような第三者の物語になるのでしょう。

ミルキィホームズでいう3期のように主人公達に憧れる新キャラを出したアニメはよくありますが、結局は主人公達の一部になっているのがほとんどです。

しかし、今回の新プロジェクトはまだ情報が出てないからなんとも言えませんが、μ'sの世界と離れた世界の話に思えます。 亜里沙ちゃんのような「μ'sの物語」の登場人物ではなく、全く外の僕たちファンのような人間が主人公のプロジェクトになるんじゃないんでしょうか?

 

プロジェクトラブライブ!が叶えるべき夢は物語は「μ'sの物語」だけじゃありません。

「μ'sの物語」が中心にあってそれが「プロジェクトラブライブ!全体としての物語」を通して「μ'sに関わった人の物語」に広がっていく、それこそがラブライブの核心だと僕は思っています。

そんなある意味一番大切な2つめの物語、それに公式が焦点を当てる事は新しい取り組みであり、さらにラブライブ!の精神を体現していると取り組みであると言ってもいいでしょう。

悪足掻きはするべきか? ーミルキィホームズTDのテーマについてー

待ちに待ったミルキィ4期も既に5話、期待以上の出来で大満足してます。
ギャグ一辺倒の作品としか思えませんが、このアニメのテーマってなんでしょう?

僕はタイトルに書いた「悪足掻きすることの是非」だと考えています。

それは茉莉音ちゃんに投げかけられた言葉を見れば分かると思います。
まず2話の千田ちゃんです。
なんでこの人(茉莉音)は首じゃないんですか?
その最高のアイドルの仕事が話題性だけでキャスティングされてネットを炎上させる吹き替え、お似合いね

4話のサキコさん、5話の子役ちゃんも同じように「見苦しい姿を晒すぐらいなら辞めろ」というニュアンスの事を言っています。

そして、茉莉音自身も1話のクライマックスまでは「潔く引退しよう」と思っていました。

しかし、茉莉音はトイズを失い過去の栄光に傷をつけてまでも諦めずに悪足掻きをしてきたミルキィホームズ(ミルキィホームズは場末のラーメン屋で働いてたり畑耕してたりFXしてたりなんてしてなかった、いいね!)を見て気持ちが変わります。

「どんなにみっとも悪くても足掻いてみたい」

1話の最後の茉莉音の台詞です。

このように決心した茉莉音に前述のようにほぼ毎話ごとにサブキャラが問いかけます。

「過去の栄光を傷つける惨めな悪足掻きはやめろ」

しかし、茉莉音はいまのところこういう言葉を真摯に受け止め一つずつ成長しながらも決心を曲げていません。

昔からの仲間と離れ離れになっても、新しい仲間と一歩一歩成長していく茉莉音。

諦めずに悪足掻きを続けてエレメントを集め終わった後にはきっと前より格段にパワーアップした茉莉音が見える事でしょう。





<追記>

丁度えみつんが全くではないにしろ歌えなくなったのは何か感慨深いですね。この作品がえみつんの物語に少しでもいい影響を与えてくれるといいですね。あと、全部バックレてもいいんだからゆっくりしてね。