読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ゆかし あたらし

いろいろ書きます。穂乃果ちゃんが好きです。

現役理系大学生が「理系のデート」に思う事

 

 ちょっと前にTwitterで割と流れていたこの画像。パッと見叩いてる人がいなかったので自分が思うことについていろいろ書いていきます。

 

 まず、この漫画は理系の基本的な常識が抜けています。それが分かるのは3枚目の右上のコマです。男の方の人がアナログ時計を見ながら小数点第2桁まで数字を読み取っています。これは明らかにおかしいです。まず時間にかかわらず長さでも重さでも何でもそうですが目盛りを読むときは最小目盛りの1/10まで読むのが常識です。つまり普通のアナログ時計の場合は秒針の秒単位の目盛りが最小なので1/10秒しか読み取れないわけです。しかし、この人は1/100秒単位まで推測で読み込んでるのです。おかしくないですか?まずそんなに正確な値が読めるんですか?

理系というのは何でも厳密と思われがちですが実際はちょっと違います。確かに数学とかは別かもしれませんが一般的な自然科学では曖昧な物を扱うって事は多々ありますし、それをきちんと扱うための方法があります。これはそれらを全て無視しています。まずこの時の時間を10時00分00秒360ミリ秒とこの人は測定してますが、それが10時00分00秒360ミリ秒000マイクロ秒000ナノ秒001ピコ秒じゃないという保証はできるのでしょうか?またいくら電波時計で1日1回か2回しっかり電波を受信できてても、一般的なクオーツ水晶時計に誤差が1ヶ月辺り15秒から30秒辺りの誤差があるため1日辺り最悪1秒、電波を受信するのが1日2回でこの時が受信直前だとした場合には0.5秒近く誤差がある可能性があります。

このような環境で本当に0.36秒などという値は大きな意味を持つのでしょうか?

もしこの時の計測を正しい方法でおこなったらどうなるのでしょうか。まず先ほど言った通り1/10まで読むのでこの場合の計測値は0.4秒になります。また最悪の場合で±0.5秒ズレてる場合が考えられます。また1/10目盛りでもなかなか読むのは大変なのでこれも±0.25秒ぐらいずれてる可能性を考慮しましょう。それを考慮した場合の正しい計測値は10時00分0.4秒±0.6秒となり、待ち合わせ時間に指定された10時ちょうどはこの範囲の中に入るのです。つまり男の人が本当に女の人が時間に遅れたのか判断するのは不可能なのです。*1

 

 理系警察のような事をしましたが別に僕でも普通のキャラクターがこんな事言ってたらわざわざこんないちゃもんはつけないでしょう。問題はこの漫画が理系というのを大々的にだしながらこんな事を書いてることです。

通常の場合は細かい事に口うるさいというのはネガティブ要素として扱われます。ネガティブなステレオタイプを誤った知識を元に振りまくのは果たしていかがな物でしょうか?

僕は理系単科大学に通ってますけど、同じ大学の友達も大学の教員たちもここまで時間にうるさく言う人たちは見た事ありませんしこれは体感ですがみなさん意外と時間にルーズだったりします。

フィクションにムキになるなと言えばその通りかもしれませんが、ゲラゲラ笑うために誤ったネガティブなステレオタイプを強化するような表現をおこなう事は決して許される事ではないと僕は考えています。

まあそんな感じです。おわりです。

 

*1:不確かさの計算がガバガバなのでもし間違ってたらご指摘ください