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ゆかし あたらし

いろいろ書きます。穂乃果ちゃんが好きです。

アイドルオタクの人生観とその遷移について。

1.はじめに

5月もおわりに近付きましたがみなさんいかがおすごしですか?

僕は僕とて毎日幸せに過ごせています。ありがとうございます。南無阿弥陀仏

下の画像はただのサルです*1。写真がないのは味気ないので載せました。

猿(むしゃ)

それはそうと今回は最近考えてるオタク思想についてダラダラと書いていきたいと思います。本当はオタクと呑んだ時に話そうと思ってたネタなんですがオタクと呑むのがまだまだ先になりそうなのでここに書いちゃう事にします。

まず前提として次の記事を読んでおいてください。まあ読んでおかなくても分かるようには書きますがこの記事はこれをベースにして書かれていますので読んだ方が分かりやすいというかもっと楽しめると思います。

kramija.hatenablog.com

 そしてここで触れられてる分類とこれから先話していく分類の対応関係は下記の通りです。

  • 1のオタク→第一状態
  • 2aのオタク→第二状態
  • 2bのオタク→第三状態

 また話を簡単にするためにここではアイドルオタクというか僕が体験した事をベースに女性アイドルを対象とする男性アイドルオタクについて書かれています。もしかしたらアイドルオタク全体に広げるのは難しいかもしれませんし、また反対にアイドルオタクの外にも広げられるかもしれません。そこについてはまあ追々とやっていきます。気が向いたら、ね?

 

2.アイドルオタクの過程

 まずさっきの読み替えた分類を一つずつ軽く触れていきましょう。元の記事では物語という概念とその拗れの原因を使ってオタクの分類をしていますが、ここではそれをベースにちょっと違う概念を使ってみましょう。先の記事で使われた物語という概念は一種の認知モデルをベースにそこに合致する場合を物語と読んでいます。ここではその認知モデルの一つとして強い自己像という概念を使います。そしてその反対*2の認知モデルとして弱い自己像という概念を用います。強い自己像というのは簡単に言っちゃえばつよい全能感に取り憑かれた状態です。詳しくは後から説明していきます。そして、これらの認知モデルは遷移していくものとして扱い、その段階を第一状態・第二状態・第三状態と扱います。またこの遷移の可逆性についてはまた今度気が向いた時に考えたいと思います。いまはなんとなくない気もしますがある気もします。たぶんないです。わからないけど、ね。

3.第一段階のアイドルオタク

 世間一般が想像する普通のアイドルオタクです。簡単に言っちゃえばアイドルと疑似恋愛してるタイプです。もしかすると最近話題の娘を応援する感じでアイドルを追っかけてるオタクもここに入るかも知れませんがそういうオタクは知り合いにあんまりいないのでよく分からないです。なのでここでは置いておきます。

 まず、ここでのアイドルオタクは強い自己像を持っているままです。つまり自分には何でもできると信じています。そういう人がアイドルの「輝き」や「美しさ」に触れた瞬間に思う事はなんでしょう。そうです、それを手に入れたいという事です。だからこそ疑似恋愛という偽物の形ではあれど恋愛関係によってそれを手に入れようとするのです。そして、だからこそ「誰かの物になる」恋愛という行為はアイドルにとってNGだったのです。

 しかし、考えて見てみればこれはおかしな事です。例え仮にアイドルと本当に恋愛関係になったところでそのアイドルの「輝き」や「美しさ」は自分の物になるのでしょうか?いや、自分の物にしてもいいのでしょうか?なるわけないし、いいわけありませんよね。それら全部アイドル本人の物であり、例え恋人であったとしても自分の物にする権利は持っていないのです。*3

 不幸か幸いか日本ではそのようなリベラルな思想はあんまり広がっていないので、恋愛関係についてのこのような「幻想」を持ち続けることができます。そして実際に少なからずのオタクがこのような幻想を持っていると思われます。ではこの状態から抜け出すために必要なのはなんでしょう。弱い自己像への遷移でしょうか?いや、それはまだ早いんですよね。ここで必要なのは単純な現実の認識なのです。それについてこれから次の章で話していきます。

 

4.第二段階のアイドルオタク

 第二段階のオタクになるために単純な現実の認識と言いましたが、もっと具体的に言うと現実への絶望です。現実というのは自分の思い通りに決してならない。自分は何も欲しい物を手に入れる事ができない。そういう絶望こそがオタクを第二段階へと遷移させるのです。そして、その絶望のもっとも象徴的な物が「オタクはアイドルになりたいけど、オタクはアイドルになれない」ということです。最初に絶望はおそらく違う原因でしょう。もっと現実的な事だと思います。学業や仕事がうまくいかないとか、大きな病気や借金を抱えたとか、被災したとかまあ挙げだしたらキリがないでしょう。これらの絶望に駆られたオタクはアイドルをみるとこう思うのです。「あああんな風になりたい。」と、しかし男のオタクは女性アイドルになれません*4。ついでにオタクはキモいので更に無理です。

 ここで大切なのは第二段階のオタクは未だに強い自己像を持ち続けてることです。つまり、第二段階のオタクにとって自分は本来は何でもできるはずなのに今はできない、そう思っているのです。だからこそ第二段階のオタクにとって「今」というのは深い絶望、それでしかないのです。

 ところで、第二段階のオタクはどのようにアイドルに関わるのでしょう?それはある意味、傷口に自分で塩を塗っていくような関わり方です。具体的に言いましょう。想像してみてください。あなたが人生毎日辛くてどうしようもない時に、毎日幸せでキラキラしてる人を見たらどう思うでしょうか?あんまりいい気はしないどころか普通に辛いですよね?これが第二段階のオタクの毎日なのです。それならアイドルオタクを辞めればいいとおもうかもしれませんがそうも行きません。第二段階のオタクにとってはアイドルの幸せをシミュレーションする事しか生きる意味がないのです。例えそれで自分を傷つけながらでも。

 そして、第二段階のオタクのアイドルとの関わり方には大きな特徴があります。それは無関係を指向することです。通常のアイドルオタクはみなさんご存じの通り接近を好み認知を求めます。しかし、第二段階のオタクはその逆で接近を避け認知を拒むのです。それは自分のようなどうしようもない人間をアイドルの意識の上に登られるなんてとんでもない、そういう思いからきています。だからこそ「行き着いた」第二段階のオタクが目指すのは「承認マシーン」です。ただひたすら承認をアイドルに送るだけの機械。それこそが究極の第二段階のオタクの姿なのです。しかし、よく考えて見てください。承認というのは「人間」から送られるからこそ意味があるのです。機械的に送られてきた承認にはなんの意味がないのです。第二段階のオタクはそこに気付かずただひたすら自分をすり減らしながら「非登場」を極力貫きアイドルを応援するのです。

 では、そこから抜け出すには何が必要でしょう?それは今度こそ弱い自己像への遷移なのです。弱い自己像への遷移とは具体的にどういう事なのか、それは次の章で見ていきましょう。

 

5.第三段階のアイドルオタク

  第三段階のアイドルオタクになるために必要なのは弱い自己像への遷移とさっきから何度も言っていますが、具体的にはどういうことでしょうか。それは簡単に言っちゃえば自分の無力さを心の底から認める事です。自分にはどう頑張ってもできない事がいくらでもあってそれはしょうがないと「諦める」ことこそ弱い自己像への遷移へ大切なのです。

 諦めるというとあんまりよくない印象がある人がいるかもしれません、第一段階から第二段階への遷移がネガティブな物であったように、第三段階も第二段階より更にネガティブな物になるのではないかと思われるかもしれません。しかし、それは間違いです。第三段階のアイドルオタクは毎日がとてもとても幸せなのです。では具体的に第三段階のアイドルオタクが具体的にどのように弱い自己像への遷移を果たしていくか、それを見ていきましょう。

 まずアイドルオタクにはさっきも紹介した通り、象徴的な絶望があります。それは「アイドルオタクはアイドルになりたいけど、アイドルオタクはアイドルになれない」というものです。それをどう正当な方法*5で乗り越えるか?それこそが第三段階のオタクへの遷移に必要なのです。一番代表的な方法は承認の正当な「配当」を自覚する方法です。株式会社が株式を通じて出資金を株主から受け取り、それを配当という形で配当金として株主に返す。アイドルにも同じ事が言えます。つまり、アイドルにオタクは「承認」という形で「出資金」をおくり、アイドルはオタクに「承認」という形で「配当金」を送るのです。後者の承認は無視されがちですが非常に大切です。具体的に言うとアイドルからオタクへの感謝の気持ちがこれに当たります。第二段階のオタクは自分はただ応援してるだけと謙遜してしまいますが、実際問題としてアイドルはオタクの承認がないとアイドルたりえないのです。だからこそアイドルにとってオタクはただ応援してくれるだけでも非常に大切ですし、アイドルはオタクに感謝するのです。これを自覚することこそがアイドルオタクを象徴的な絶望から救い出す大きな鍵になるのです。

 ただ「応援」するだけでアイドルへの承認の一部を「配当」として受け取ることができる。これはどれだけ幸せな事か、オタクは実感するのです。そしてこんなダメダメな自分でもこうやって誰かの力になれるという事を実感して、本当の意味で自分の弱さを無力さを受け入れて、それでも前を向こうとすることができるのです。ないものはしょうがない。できることだけをやっていこうっと。

 ここまで来るとアイドルとの関わり方だけでは目に見える世界が全部変わってきます。何気ない日常に涙したり、すれ違った大学生が恋バナしてるのにときめいたり、今まで何気なくやり過ごしてきたキラキラがどんどんどんどん頭に入っていきどんどんどんどん幸せになっていきます。これこそがまさに第三段階のオタクなのです。

 そしてアイドルとの関わり方も変わってきます。今までは接近を避けていましたが第三段階のオタクになるともう違います。第三段階のオタクは積極的に接近に行きます。そして積極的にアイドルに承認を送りアイドルから承認を受け取るのです。これこそが理想的なアイドルオタクの姿じゃないでしょうか。

 アイドルはいつも言っています。精一杯生きろと。ここにきてやっとアイドルオタクはそれにやっと気付いてそれを受け取る事ができるようになるのです。

 

6.さいごに

 僕の書く記事の多くがそうなのですが最後の方は感情的になって分けわかめになります。この記事ももうちょっと冷静になったら修正等々していくと思います。まあ、気が向いたらね。アイドルオタクというかただ自分語りをしてるだけなきますが、少しでも普遍性はあると僕は思います*6。是非オタクのみなさんはこれを読んで何か思うところがあったらお気軽に教えてください。お願いします。

*1:上野動物園にいます

*2:つまり非物語的

*3:ここら辺はフェミニズムでいうところの「女性の身体からの疎外化」になります。身体だけじゃなくて精神的な事にもある程度これは言えるでしょう。

*4:プリパラのレオナみたいに男でもカワイイアイドルになれるかもしれないしそうなるべきだという意見がある方もいるかもしれません。しかしそれを言い出したら議論が面倒くさくなるのでここではそれは置いておきます。

*5:たとえば「恋愛」による搾取などの不当な手段ではなく

*6:本当に?