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ゆかし あたらし

いろいろ書きます。穂乃果ちゃんが好きです。

間違った正しさに固執する理由 ー花咲ワークスプリング! 不知火祈√についてー (4426文字)

エロゲ

(割とネタバレ有り)

・はじめに

というわけで、花咲ワークスプリング!の祈ちゃん√についてです。

カルマルカ*サークルを予約購入してあの惨事だったので全く期待していませんでしたが想像以上の出来でビックリしました。*1

本題に入る前に1曲聴いて貰いたい曲があります。

西沢はぐみで"7th WORLD'S OUT"です。


「7th WORLD'S OUT」 西沢はぐみ - YouTube

君が築き上げた狭い未来を壊し、欺瞞な正しさから君を奪い返す。

まさにこのお話にぴったしな曲ですね。

 

・キャラクター

まず、祈ちゃんは人と関わりを持つことを極端に嫌い、友情や愛情など人との関わりを徹底的に馬鹿にします。ですが、祈ちゃんがいつか語った好きな漫画のワンシーンは少年漫画にありがちな友情を強調するようなシーンです。そうです、彼女は本気でそんな事思ってるわけじゃないんです。そう思わざるおえないのです。彼女はコミュニケーションがとても苦手です。もしここで人と関わる事、それが世間一般でいわれてるように大切な物だと認識したら、自分がとんでもない不良品になる。だから、彼女は人と関われないのではなく人と関わらない道を選んだのです。彼女は頭がいいのでもちろんそれに気付いています。最後の方に主人公も指摘しますが一種の逃げですよね。実社会だと中高生ぐらいに努力に対して同じ事する人がよくいますよね。

また、彼女と兄の間の関係の問題は複雑ですし物語の根幹になってます。彼女は兄の事を憎んでると言っていますが実際はどうなんでしょうね。兄が好きな主人公の妹、ののかと楽しそうに妹トークを繰り広げたりするところとかからみて決して兄の事を嫌ってるわけではないと思います。実際に本人もそれを認めています。彼女は兄が自分のために尽くしてくれた事を知っています。しかし、兄から迷惑をかけられた事も不可抗力とはいえ裏切られた事も事実です。また、近くにコミュニケーションが得意な人がいるのに自分は極度に苦手、その劣等感も強く心に刻まれています。そして、なにより最後の言葉が彼女を縛り付けています。作中では呪いと言われていました。その呪いをなんとかできる唯一の人間はこの世にいない。八つ当たりだってそんな事は分かっている。でも誰かのせいにしないと自分が保てない。なかなかに闇が深いですね。

そして、彼女は兄と同じぐらい自分を憎んでいます。今まで述べてきたように彼女は自分の欠点をちゃんと理解しています。その上でこういう"セコい"手段を取ってる事も彼女は理解しています。だからこそ彼女は自分が嫌いなんです。必死に表面は強く振る舞おうとしていますが、実際は自分が嫌いで自分に自信がなく不安で不安で仕方ない。やっぱり攻撃的な人間って内面は弱いもんなんですね。

また、性格はとてもストイックで自分より遥か目上の人に対しても間違った物には間違ってるとはっきり言います。彼女は兄みたいになりたくなかったからと言っていましたが僕は生まれつきの物なんじゃないのかと思います。*2

最後に、彼女は意外にロマンチストです。漫画やゲームの影響と異性との付き合いがほとんどなかった事が原因なんでしょう。処女を拗らせたとでも言うんでしょうかね。そう考えると、彼女はいろいろ詰んでて童貞を拗らせたキモオタクを可愛い女の子に変えたような存在なのかもしれませんね。

 

・友達パート

なんかよく分からない出会い方をする主人公と祈ちゃん。運命を感じますね。

パンツ見られたぐらいであそこまでオーバーに反応するところがいいですね。

そこから二人の微妙な関係が続いていきます。

いやー 人を小馬鹿にしたような態度を取る女の子っていいですね、僕すごく好きです。そういう人に限って自分がちょっと馬鹿にされたら顔を真っ赤にして怒るのがとても面白いですよね、もちろん彼女もそうでしたね。

そして、彼女は主人公が幽霊部の勧誘をした時に"群れる"事を徹底的に馬鹿にしていきます。すでに述べましたがこれは本心ではなく、ただ群れる事ができない事を自分の中で誤魔化すだけの何かなんだろうと思います。まあ、出会ってすぐの主人公はそんな事気付きませんよね。

しかし、それからも主人公は彼女にめげずにしゃべり方続けます。人間関係でめげない力がコミュ力なのかもしれませんね。

そして、仕分け委員会とのごたごたの日になります。地下の部屋にいたという事は既に先輩に説得させられてたのかもしれませんね。上級生で肩書きある人相手にも何も臆すことなく間違ってる事には間違ってると言うのはすごいですよね。ぼくの友達にも空気を読まずに間違ってる事に間違ってるって言えるタイプの人がいましたね。その友達は結局公安系のお仕事に就きましたが、彼女もそういう仕事が向いてるのかもしれませんね。

次の大きなイベントは主人公が彼女の兄の事に触れた時の事ですかね。大して親しくもないなかで主人公に自分の心に深い闇を作っている兄の事に触れられた事に激昂します。それから、主人公は一線を超えないように気をつけます。嫌な事は嫌というのも円滑なコミュニケーションのために必要な事なのかもしれませんね。

それから運命なのか頻繁にいろんなところでエンカウントする主人公と彼女。*3さっきのような事態があったせいか適度な距離感を守る主人公、そんな主人公の心遣いによる距離に心地よさを感じる彼女。めげないって大切ですね。そして二人は自然と惹かれていきます。

 

・恋愛パート

そんなこんなで両想いになっていく二人。可愛いければマイナスポイントもすべてプラスになるので強いですよね。主人公の事を好きじゃないと必死に心の中で言い訳する彼女、でも心の中のもう一つの彼女は認めたくない事実を冷静に告げます。こういう脳内討論(?)っていいですよね、僕も割とやるんですがエロゲでやるヒロインって初めて見た気がします。

主人公も主人公で落とそうと躍起になっています。それにしてもアクターは有能ですよね。今回も主人公に適切なアドバイスを与えます。告白される場所をわざわざテンプレな場所に設定するような彼女の処女っぷりもちゃんと見抜いてますね。

彼女は理性では絶対に交際を拒みますが、深層心理では交際したいと思ってます。それに先ほど述べたように彼女は処女を拗らせていますからある意味すごくチョロいです。それをうまく使ったのがアクターのアドバイス通りのとにかく力圧しの告白なんでしょう。結局、交際を承諾した彼女は「最初からこうなる気がした」といい主人公が「想像通りになって良かったな」と返します。このやり取り個人的にすごい隙です。彼女も彼も理性に感情が勝つことに期待してその場に来たんでしょうね。

それからのデレデレっぷりはすごくすごくいいですよね。いやー このギャップがたまりませんね。祈ちゃん可愛い!可愛い!!可愛い!!!

付き合った当日に夜景見に行くとかも処女っぽくていいですね。あと、Hの時に全然強気じゃなくなるのもギャップがいいですよね。

そんなこんなでイチャコラしながら彼女は主人公にいろいろを打ち明けていきます。

そして、それを少しでもなんとか解決していきたいと主人公が友達にいろいろと相談します。しかし、それがあとで仇となります。

主人公が友達に彼女が主人公だけに教えた事を相談していた事がバレます。普通なら相談していたと思うのが相場なんでしょうけど、彼女みたいなコミュ障と呼ばれる人は悪い方向ばかり考えてしまいます。よく考えたら嗤われる要素なんてないはずなんですが、秘密にしてた情報で嗤われてるんじゃないかとつい彼女はその可能性を考えてしまいます。コミュ障の典型症状ですからね、人間不信ってこれはどれだけ親しい関係にあってもついしちゃいますよね。

彼女は最悪の事態を避けるために自分の気持ちに嘘をついて主人公と別れようとします。一部ではリアリティがないと叩かれそうですがこういうことってありますよね、実際に僕も同じような事しましたし、見ててすごくくる物があります。ここからは一気にクライマックスです。名シーン続きですね。

まず、先輩との問答シーンです。彼女は昔、自分より辛い境遇の人はいくらでもいるから自分はそんなに不幸ではないって言っていましたが、いざ羨ましいとか言われると激昂します。本心ではやっぱり自分の事を不幸だと思っていたんですね。僕が特に心に残ってるのは「自分が間違ってるのは痛いほど分かってる。でもそうするしかなかったからしょうがなくそれが正しいと思い込んで生きてきた」という風な彼女のセリフですね。僕も一回、耐えきれなくなって他人に吐きだした時に言われたんですよね、「あなたは間違ってる」って。そんな事考えたら分かるじゃないですか、なんで改めてそんな事言われないといけないんですか、こっちはずっとため込んで悩んで自己嫌悪してきてるのに、そんな事をこれっぽっちも知らないで偉そうに「間違ってる」って言うのに非常に激しい怒りを感じました。彼女もたぶん似たような気持ちなんでしょう。

そして、最後は主人公との問答シーンです。いやー コミュ障VSコミュ力ある人の代理戦争って感じですね。すごく見てて面白かったです。そうですよね、我々コミュ障はついコミュ力がある人が何の苦労もせずに人と付き合っていけると思ってますけど、実際には主人公みたいに何度もぶつかってもめげずにぶつかっていってる結果なんですよね。その前の問答もそうですけど、彼女の本気の叫びもいいですよね。自分のアイデンティティを賭けて本気で問答してるシーンは本当に好きです。そして、最後に彼女はこれからは人とのつながりを避けるのを辞めようと決心します。もちろん、コミュ力ある人みたいにはなれない事は彼女も分かっていますが、それでも彼女は彼女なりに少しずつでも成長していくでしょう。

あと、最後の敬語からタメになるシーンはとてもいいんですけど、ユーザーに気付かせて欲しかったですね。

 

・最後に

祈ちゃんの内面は我々コミュ障キモオタクにかなり共通する物があります。だからこそやっててすごく面白いですし共感できますし参考になります。

そして、なにより祈ちゃんはすっごく可愛いです。ああいう人を小馬鹿にする女の子ほんとうに好きなんです(2回目)。いやー いまでもそれなりにいますけどもっと増えて欲しいですね。

最後に、序盤でことあるごとに玉潰しネタをいれてくるのは最高でした。フル勃起です!! 是非これからも玉潰しネタに限らずチョッキンネタをいれたりHシーンで玉責めしたりするヒロイン出してくださいね!!お願いします!!!!!

 

 

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*1:おそらく祈ちゃん√だけですから評価を下げないために他の√は手を出しません。ネットのレビューだとTRUE√の評判が最悪ですよね。

*2:全体的にアスペ気味ですよね。

*3:まあ、僕が選んでるんですけどね。